TBS株続伸、今春の大型改編で報道復権に期待-野村金融研が格上げ

民放大手のTBSの株価が一時、 前日比2.9%高の1282円と続伸。景気悪化で放送業界は厳しい環境下 にあるが、今春の番組改編でゴールデンタイム(午後7時-10時)に 民放で事実上初めてニュース番組をスタートさせることで、視聴率の改 善効果などを見込んだ買いが優勢になっている。

TBSは今春の番組改編で、平日の午後5時50分から午後7時 50分までニュース番組を開始する。これまではドラマやバラエティー を中心とした番組構成だった。同社では09年は日本にとって大きなタ ーニングポイントと位置付け、報道番組を始めることにしたという。

野村証券金融経済研究所では26日付で、TBSの投資判断を従来 の「3(ウエート下げ)」から「2(中立)」に引き上げた。担当の長 尾佳尚アナリストは投資家向けメモで、ゴールデン・プライムタイム (午後7時から午後11時まで)の番組改変率は60.7%と高く、「か つてない大型の番組改編」との認識を示している。

ジャンル別では、ドラマを中心に視聴率が改善に向かっており、長 尾氏は「大型改編が新『報道のTBS』の復権となるのか、実力が試さ れる」と指摘した。TBSはニュース番組に力を入れ、かつては「報道 のTBS」と呼ばれるほどだったが、オウム真理教の取材で問題が生じ、 1996年にワイドショー番組を生活情報系の番組に一新した経緯がある。

一方、景気悪化の影響で企業が広告宣伝費を抑制、放送会社は厳 しい状況だ。足元のスポット広告収入は前年同期30%減程度で推移し ているが、「TBSに限り、不動産事業からの安定収益が全社利益を下 支え出来ている」と、長尾氏は見る。

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