債券相場は小幅安、米金利3%乗せを警戒-年限長期化買いが下支え

債券相場は小幅安(利回りは上 昇)。前日の米国債相場が需給懸念を背景に続落し、10年債利回りが 一時、3%の大台に乗せたことを警戒して、円債市場では売りが優勢 だった。ただ、きょうは月末ということで、年金基金などが保有債券 の年限を長期化させる買いを入れるとの期待もあり、相場下落も限定 的だった。

みずほインベスターズ証券の落合昂二シニアマーケットエコノミ ストは、「米国債市場の動きに反応して、売りが先行したが、相場が 大きく下げるイメージはない。月末ということで、年限長期化の買い が期待される」と述べた。

東京先物市場の中心限月3月物は、前日比7銭安い139円57銭 で取引を開始した。いったんは139円62銭にやや戻したが、再び売 りが増えてその後は139円50銭台を中心に推移した。結局は11銭安 い139円53銭で終えた。3月物の午前売買高は7429億円。

26日の米国債相場は、10年や30年債に売りが出て3日続落した。 米10年債利回りは一時3%台に上昇し、2.99%付近で終えた。米国 では景気回復策に必要な資金を調達するために過去最大規模の国債入 札を実施。米債市場では供給増と歳出拡大が嫌気されている。

新発10年債利回りは1.28%

現物債市場で新発10年物の298回債利回りは、前日比1.5ベー シスポイント(bp)高い1.28%で取引を開始した。直後に1.275%に 若干上げ幅を縮めたが、再び1.28%に上昇し、結局は1.28%で午前 の取引を終了した。

新発10年債利回りは、市場予想通りに1.2%台後半での値動き となったが、きょうは実質的な2月の月末日となり、指数対比で運用 する年金基金などが保有債券の平均残存期間(デュレーション)を長 期化するための買いを入れるとの見方もある。日興シティグループ証 券の佐野一彦チーフストラテジストは、「月末の年限長期化の買い需 要もあり、相場は下げる場面があっても大幅にならない」とみていた。

一方、トヨタアセットマネジメントの深代潤チーフファンドマネ ジャーは、「月末の年限長期化の買いに対する期待が大きすぎると、 午後に相場が崩れる可能性もある」と話した。

都区部CPIは上昇、生産悪化は予想と一致

朝方に発表された1月の全国の消費者物価指数(除く生鮮食品、 コアCPI)は前年同月比横ばい。2月の東京都区部コアCPIは同

0.6%上昇と、前月(同0.5%上昇)から伸び率が拡大した。ブルーム バーグがまとめた予想中央値では全国コアCPIが同0.1%低下、都 区部コアCPIは同0.3%上昇だった。一方、1月の鉱工業指数は前 月比10.0%低下し、事前予想と一致したが下落率は過去最大となった。

市場では全国コアCPIが1年4カ月ぶりにマイナスに転じると の見方が有力だったことに加えて、2月の都区部コアは予想外に上昇 した。しかし、都区部のCPIは前月の大幅下落の反動とみられ、相 場へのマイナスの影響は限定的だった。

大和住銀投信投資顧問の横山英士ファンドマネジャーは、「都区 部CPIが上昇し、失業率も低下しているが、中期的には良い材料と までは織り込めない。あまり大きな材料にはならないと思う」との見 方を示した。

--共同取材:池田祐美、宋泰允 Editor:Norihiko Kosaka, Hidenori Yamanaka

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