古河電工株が急伸、情報通信事業や構造改革への期待-JPM証は強気

電線大手の古河電気工業の株価が 一時前日比8.9%高の257円と急伸。金属素材事業の悪化などから今期 (2009年3月期)業績は大幅に悪化するものの、情報通信事業の下支 えで、来期は大手電線メーカーのなかで唯一黒字を確保するとの観測が 浮上している。構造改革への期待が根強いことも株価を押し上げている。

世界的な景気悪化による売り上げ減少から、今期の連結営業利益は 前期比79%減の100億円となる見込み。軽金属や金属、エネルギー・ 産業機材、電装・エレクトロニクスなどの事業では「エレクトロニクス や自動車向けに非鉄金属を供給している事業が急激な影響を受けてい る」(IR広報ユニットの鈴木治課長)。このため伝統的な銅加工事業 などにおいて、「生産拠点の集約などを来期からスタートさせる」(同 氏)という。

その一方、通信業界向けが中心の情報・通信事業の今期営業利益は 95億円(前期比14%減)と安定的な収益を上げる見込み。JPモルガ ン証券の岸本章アナリストは26日付リポートで、「光分野での高い技 術力が不況下での最後の砦となる」と評価。来期は電線4社の中で、唯 一営業黒字を確保できる可能性が高いという。

同証券では来期の連結営業利益を50億円と予想。岸本氏は「自動 車・エレクトロニクス・素材事業が軒並み悪化する中で、『情報・通信 の古河』としての底力が今一度見直される局面が訪れる」と考え、投資 判断「オーバーウエート」で調査を開始した。目標株価は320円。

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