米医薬品株がそろって下落、医療改革が売上高抑えるとの見通しで

【記者:Tom Randall】

2月26日(ブルームバーグ):26日の米株式市場で、医薬品株がそ ろって下落した。オバマ米大統領がこの日打ち出した医療改革が承認さ れれば、自社の医薬品売上高が「数億ドル」失われると、米医薬品大手 イーライリリーと同業のアストラゼネカが指摘したことが材料視された。

13銘柄で構成されるS&P医薬品株指数は前日比9.15ドル(3.8%) 安の233.56ドル。イーライリリーの株価は4.7%安の31.04ドルと大幅 安だった。

オバマ大統領が提出した予算教書によると、医薬品メーカーがメデ ィケイド(低所得者向け医療保険制度)の対象となる患者に支払わなけ ればならない払戻金の割合が22%と、現行の15%から引き上げられる見 通し。イーライリリーの広報担当エド・サゲビエル氏とアストラゼネカ のトニー・ジュウェル氏は、イーライリリーの統合失調症治療薬「ジプ レキサ」やアストラゼネカの「セロクエル」といった抗精神病薬が特に 打撃を受けるとの見方を示した。統合失調症患者は、貧困層でメディケ イドの対象者である割合が高い。

クレンサベージュ・アセット・マネジメントの創業者、マイケル・ クレンサベージュ氏はこの日のインタビューで、「価格が変更されれば 利益が著しく損なわれるだろう」とし、「売り上げが失われれば、最終 損益に著しく響く。政府が価格管理に動けば、製薬業界は動揺するだろ う」と指摘した。

ドイツ銀行のアナリスト、バーバラ・ライアン氏が電話インタビュ ーで語ったところでは、払戻金の変更で米処方薬の売上高全体が約1% 押し下げられる可能性がある。

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