米国債:3日続落、供給増と歳出拡大を嫌気-10年、30年債安い(2)

米国債相場は3日続落。午後に 入り財務省による7年債入札(220億ドル)が実施された。米国は景 気回復策に必要な資金を調達するために過去最大規模の入札を実施 している。

この日は特に10年債と30年債が下落。オバマ政権が発表した 予算教書によると、今会計年度(2009年9月末終了)の財政赤字は 過去最大の1兆7500億ドルに達する見込みだ。これはゴールドマ ン・サックス・グループのエコノミストがまとめた予想を23%上回 る。財政赤字の国内総生産(GDP)に対する比率は第二次世界大 戦後で最高の約12%に上昇する。

MFグローバルの仕組み商品共同責任者アンドルー・ブレナー 氏は、「歳出が増えればその分、財務省は国債の発行を迫られる。 国債相場には一段の下押し圧力がかかる」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後2時57分現在、2年債利回りは前日比1ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上げて1.09%。一時は11月28日以 降で最高の1.11%まで上昇した。2年債(表面利率0.875%、2011 年2月償還)価格は1/32下げて99 18/32。

10年債利回りは5bp上昇して2.98%。30年債は6bp上げて

3.65%だった。

7年債入札

米財務省が実施した7年債入札の結果によると、最高落札利回り は2.748%と、入札直前の市場予想の2.715%を上回った。7年債入札 は1993年4月を最後に停止されていた。投資家の需要を測る指標の応 札倍率は2.11倍となった。入札後に米国債は一部値下がり分を取り戻 した。

外国中央銀行を含む間接応札が落札全体に占める割合は38.7%だ った。

今週に入り財務省が実施した国債入札は計940億ドルと過去最大 規模を記録した。

UBSのストラテジスト、ウィリアム・オドネル氏は「最も難し いのはこの先の7年債入札だろう。供給量は非常に大規模だ。今週の入 札を見逃してもまた来週がある。終わりがみえない」と語った。

米国の借り入れ

韓国工業銀行の米国債トレーダー、ジャエミン・チェオン氏(ソ ウル在勤)氏は、米国の借り入れがあまりに膨大なため、償還に支障を きたす可能性があると指摘する。同氏は、「利回りは一段と上昇するだ ろう。景気回復を支えるにはさらなる国債発行が必要だ。時間の経過と ともにデフォルト(不履行)の可能性がさらに高まっている」と語った。

米国は7870億ドルの景気対策の財源を海外からの投資家に依存し ている。世界最大の米国債保有国は中国で、保有額は6962億ドル、続 いて日本の5783億ドルとなっている。

今回の予算教書に盛り込まれた政府の経済予測によると、今年の 国内総生産は1.2%の縮小、2010年は平均3.2%のプラス成長に回復 する。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想では今年が2%の縮 小、来年が1.8%の成長が見込まれていた。

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