英RBS:一部資産を政府プログラムで保証、一部は分離・処分(2)

英政府が経営権を握る同国の 大手銀行ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(R BS)は26日、政府の新プログラムによって3250億ポンド(約 45兆円)相当の資産に保証を付けるとともに、残りの資産の20% を処分すると発表した。同時に発表した2008年通期決算は英企業史 上最悪の赤字だった。

発表資料によると、同行は65億ポンドの保証料を優先株の形 で政府に支払う。保証対象の資産から発生する損失のうち最初の 195億ポンドはRBSが負担する。これを上回る損失については 10%をRBSが負担し、残りは英財務省が肩代わりする。また、英 財務省はRBSの優先株130億ポンド相当を購入する。

08年通期の純損失は241億ポンド(1株当たり61ペンス)。 前年は73億ポンド(同75.7ペンス)の利益を計上していた。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト予想(8人の中央値) は259億ポンドの赤字。

フォックスピット・ケルトンのアナリスト、レイ・グッドウィ ン氏は発表前に「重要なのは保証プログラムの利益と資本への影 響だ」として、「追加増資の必要がなく、一段の損失から保護さ れることとなれば、プラス要因だ」と話していた。

株価

政府の保証プログラムにはロイズ・バンキング・グループとバ ークレイズも参加する公算だ。

発表後にRBS株は一時34%高となった。ロンドン時間午前8 時12分(日本時間午後5時12分)現在は17%高の27.1ペンス。 ロイズとバークレイズ株も上昇した。

この日の発表によると、RBSは25億ポンドの経費を削減す るとともに、グローバルバンキングおよびマーケットセキュリティ ーズ部門に配分されている資本の45%を引き揚げる。また、2400 億ポンド相当の第三者資産と1450億ポンドのデリバティブ(金融 派生商品)、1550億ポンドのリスク資産を保有する別部門を設立す る。これらの資産は3-5年をかけてポジション解消や売却を進め る計画。さらに現在事業展開している54カ国のうち36カ国で事業 を大幅に縮小するか撤退する。

リスク資産は1440億ポンド減少するという。スティーブン・ ヘスター最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「グループの再 編に必要な大きな決断を断固として行った」とし、「自立を回復し、 それとともに英政府の支援が正しかったことを証明するという目 標への道筋を描きつつある」と表明した。

発表によるとRBSはまた、政府の保証プログラム活用に伴い、 英国の住宅保有者と企業への融資を向こう1年で250億ポンド、 2010年にさらに250億ポンド増やすことで合意した。

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