英RBS:納税者を「無価値」な株の保有者にも-融資先の債務再編で

英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコ ットランド・グループ(RBS)など欧州の金融機関は、返済に行き詰 まった法人の借り手から債務の株式への転換を求められている。RBS への公的資金注入によって、同行の過半数株主となった英納税者は不良 資産を保有させられることになる。

ドイツの自動車部品メーカー、シェフラー・グループなどの借り手 は、RBSなど債権銀行に160億ユーロ(約2兆円)の債務の一部を自 社の株式に転換することを求めた。同社広報担当のデトレフ・ジーフェ ルディンクベック氏と交渉に詳しい複数の関係者が明らかにした。同社 は2008年7月にタイヤメーカーの独コンチネンタルを買収したが、世界 的な景気悪化に見舞われ会社生産の危機にひんしている。

ロンドンのヘッジファンド、LNGキャピタルの投資責任者、ルイ・ ガルグール氏は、このような「債権を株式に交換する債務再編によって、 納税者は間接的に不良企業の株主になってしまう」と指摘。「株式相場の 回復が1年-1年半は見込めないなかで、交換で得た株式はほぼ無価値 だろう」と話した。

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスによれば、欧 州企業の融資や社債のデフォルト(債務不履行)は1年前に比べ3倍に 増加。金融機関は融資先の破産や清算を回避し、資金を少しでも回収す るため債権を株式に交換する再編がまだ得策だと考えている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE