トクヤマ株が大幅続伸、安定したキャシュフローを評価-PBR割安

塩化ビニルモノマーなどを展開す るトクヤマの株価が一時、前日比14%高の546円と大幅続伸。景気後 退による需要減少から今期(2009年3月期)は営業減益見込みだが、 来期は減価償却費を除いたベースで大幅増益の可能性がある。長期契約 を強みに安定したキャッシュフローも確保できるとして見直されている。

同社は6日に09年3月期の連結営業利益予想を300億円から250 億円へ下方修正し、翌営業日から24日まで株価が12%下落した。1月 23日に公表した樹脂サッシの防耐火グレード問題も響き、前日終値は 昨年末より36%安い水準。

みずほインベスターズ証券の山鹿亜紀子アナリストは「来期の化学 業界は営業赤字の増加による自己資本のき損リスクがあり、投資家はキ ャッシュフローを重視する傾向にある」と指摘。そうした環境下にあっ て、「同社は長期契約による数量確保により、来期も安定したキャッシ ュフローを確保できそうだ」(山鹿氏)という。

同証券試算のキャッシュフローは09年3月期の250億円から来期 は480億円程度まで拡大する見込みで、PBR(株価純資産倍率)0.8 倍は割安感があるという。

同社は4月から多結晶シリコンの新規設備が稼働し、年3000トン の能力増強を予定している。山鹿氏によると、既に新しい供給先を確保 している部分もあり、数量増加は来期業績の下支え要因となる可能性が ある。連結営業利益は今期の250億円から来期は180億円へ減少が見 込まれるとしながらも、「減価償却費の来期増加分(150億円)を除い たベースでは大幅増益が予想される」(同氏)。

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