原油ファンドへの投資、相場上昇を抑制か-アナリストのショーク氏

アナリストのスティーブン・ショ ーク氏は、相場上昇を見込む原油ファンドへの投資が相場を圧迫し、原 油在庫の貯蔵を促しているとの見方を示した。

WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油相場 に連動するETF(上場投資信託)、「ユナイテッド・ステーツ・オイ ル・ファンド」の持ち高は、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の WTI先物の期近物の持ち高全体の20%を超える水準まで増加してい る。

ショーク氏は25日付リポートで「USオイル・ファンドへの投 資が増加しているのは、投資家らが強気な見方をしているためだと思 う」と指摘。「ただ、これらの投資家の行動が、特異な方法で相場上昇 を抑制している可能性がある」との見方を示した。

ショーク氏によると、このファンドの規模や影響から考えると、 ファンドの取引活動を予想したり「先回り」したりすることにより利益 を得る機会を市場参加者に提供している可能性もある。同ファンドは、 WTIの持ち高を維持したり、限月の乗り換えを行ったりしている。限 月の乗り換えとは、期近物を売却して次の限月を購入することを言う。 同ファンドはユナイテッド・ステーツ・コモディティー・ファンドが運 用している。

ショーク氏によると、ファンドの規模を考えると、限月の乗り換 えにより次の限月と比較して期近物の価格が下落し、限月間の価格差が 拡大し得る。同氏は、市場参加者はこの影響を予測し、ファンドが取引 を行う前に同様の取引を行うことにより利益を上げられる可能性がある と指摘。これが順ざやの価格差の拡大につながっているとみている。期 近物より期先物の方が高い状態を「順ざや」と言う。

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