日本株:続伸、円安傾向続き輸出の買い戻し続く-原油高で資源関連も

午前の東京株式相場は続伸。株価 指数は朝方小動きで始まったが、徐々に上昇した。外国為替市場で1ド ル=97円台後半まで円安が進行したことを好感、3連騰のホンダをは じめ、TDKや信越化学工業、テルモなど輸出関連株への買い戻しが続 いた。前日のニューヨーク原油先物相場が3週ぶり高値に上昇し、収益 懸念の和らぐ新日本石油、石油資源開発など資源関連株も堅調。

日経平均株価の午前終値は前日比99円9銭(1.3%)高の7560円 31銭、TOPIXは同4.67ポイント(0.6%)高の750.29。東証1 部の出来高は概算で9億4336万株、売買代金は5727億円、値上がり 銘柄796、値下がり729。業種別33指数は28業種が上昇、下落は5。

三菱UFJ投信運用戦略部の石金淳シニアストラテジストは、「円 安が急速に進んでいることがプラス。円相場は対ドルで一時期の87円 から10円も円安になっており、輸出企業の収益悪化懸念がだいぶ和ら いできた」と話した。

一時1ドル=97円88銭

午前の東京外国為替市場では、一時1ドル=97円88銭と、昨年 11月14日以来、約3カ月ぶりの水準までドル高・円安が進んでいる。 世界的に景気後退が深刻化する中、ドルへの資金回帰が促され、円買い 持ち高の解消が活発化している。ユーロ・円相場も一時1ユーロ=124 円87銭と、前日のニューヨーク時間午後遅くに付けた123円92銭か ら円が水準を切り下げている。

主要輸出企業の下期想定為替レートを上回る円安水準にあり、テル モやニコンなど精密機器株、コマツやクボタなど機械株、東芝やTDK など電機株、日産自動車やホンダなど自動車株が上昇した。「輸出株に は信用取引の売り残が買い残を上回る銘柄が多い」(ユナイテッド投信 投資顧問の高塚孝一シニアファンドマネジャー)ことも、買い戻しが誘 発されやすくなっている。

ホンダは、第4四半期(2009年1-3月)の想定為替レートを1 ドル=85円、1ユーロ=110円に設定。また、信用取組倍率は20日時 点で0.3倍となっている。

米ストレステストの詳細が一部明らかに

米国では25日、大手銀行を対象としたストレステスト(健全性審 査)の詳細が一部明らかになった。金融監督当局は、米大手19行を対 象とする資産査定の結果、資本調達が必要と判断された銀行に対し、6 カ月以内の増資を求めることを決めた。資本注入の場合、政府は普通株 に転換可能な優先株を取得。優先株を普通株に転換すれば議決権を得る ことができる。

カブドットコム証券の山田勉マーケットアナリストは、「米銀の 100%国有化を避ける方向で当局での議論が進んでおり、既存株主の利 益がゼロになる事態は避けられそう」なことも、投資家の安心感を徐々 に高めていると指摘していた。

ガラスや鉄鋼株高い、アドテストは急反落

個別では、先端半導体メーカー協同組合のセマテック(米国)とパ ートナーシップを締結した旭硝子が急反発。日本電気硝子、日本板硝子 も買われ、東証ガラス・土石製品株指数は3.9%高で業種別指数の値上 がり率1位。日本鉄鋼連盟の宗岡正二会長(新日本製鉄社長)が国内粗 鋼生産について、4-6月には若干回復するとの見通しを示しており、 新日本製鉄やJFEホールディングスなど鉄鋼株も買われた。4億円近 くの特別利益が発生する見通しのツカモトコーポレーションは急伸。

半面、半導体製造装置の販売急減や構造改革に伴う費用がかさみ、 2009年3月期に780億円の最終赤字を見込むアドバンテストが急反落。 九州電力や東京ガス、田辺三菱製薬など景気動向に収益が影響を受けに くいディフェンシブ株の一角も安い。

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