日本株は続伸、円安進行受け輸出の買い戻し続く-原油高で資源関連も

午前の東京株式相場は上昇。朝方 は小動きで始まったが、徐々に上昇基調を強めた。外国為替市場で1ド ル=97円台後半まで円安が進行していることを好感し、ホンダやTD K、信越化学工業、テルモなど輸出関連株への買い戻しが継続。前日の ニューヨーク原油先物相場が3週ぶり高値に上昇し、収益懸念の和らぐ 国際石油開発帝石、コスモ石油といった資源関連株も堅調。

午前10時27分時点の日経平均株価は前日比93円95銭 (1.3%)高の7555円17銭、TOPIXは同4.79ポイント (0.6%)高の750.41。東証1部の出来高は概算で7億105万株、売 買代金は4234億円、値上がり銘柄928、値下がり600。業種別33指 数は28業種が上昇、5業種が下落。

カブドットコム証券の山田勉マーケットアナリストによると、「昨 年後半以降に業績下方修正が相次いだことをきっかけに空売りを浴び続 けてきた輸出株が、足元の円売り加速を契機に買い戻されている」とい う。また、政府が株価対策の検討に入っていることも、「ひとまずアナ ウンスメント効果が期待でき、株式相場にはプラス」と見ている。

米ストレステストの詳細が一部明らかに

米国では25日、大手銀行を対象としたストレステスト(健全性審 査)の詳細が一部明らかになった。金融監督当局は、米大手19行を対 象とする資産査定の結果、資本調達が必要と判断された銀行に対し、6 カ月以内の増資を求めることを決めた。財務省の発表資料によれば、当 局者はストレステストを4月末までに完了。監督者は各行について、2 通りの経済情勢のシナリオを前提に生じ得る損失を分析し、融資継続に 必要な自己資本額を算定する。

米銀行は、民間から資本調達するか、財務省から資本注入を受ける かを選択できる。資本注入の場合、政府は普通株に転換可能な優先株を 取得。優先株を普通株に転換すれば議決権を得ることができる。カブコ ム証の山田氏は、「米銀の100%国有化を避ける方向で当局での議論が 進んでおり、既存株主の利益がゼロになる事態は避けられそう」なこと も、投資家の安心感を徐々に高めていると指摘していた。

東京市場で朝方に売りが先行した三菱UFJフィナンシャル・グル ープ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグルー プの3大金融グループはそろって上昇転換している。

日産自や鉄鋼株高い、アドテストは急反落

輸出関連株の上げが目立つ中、3月からの国内工場での減産幅を圧 縮すると26日付の日本経済新聞朝刊で伝わった日産自動車が大幅続伸。 日本鉄鋼連盟の宗岡正二会長(新日本製鉄社長)が国内粗鋼生産につい て、4-6月には若干回復するとの見通しを示しており、新日本製鉄や JFEホールディングスなど鉄鋼株にも資金が流入。

半面、半導体製造装置の販売急減や構造改革に伴う費用がかさみ、 2009年3月期に780億円の最終赤字を見込むアドバンテストが急反落。 東京電力や東京ガスなど景気動向に収益が影響を受けにくいディフェン シブ株の一角も安い。光通信回線を使った接続会員数が計画に届かない などとして、09年3月期業績予想を下方修正したニフティも下落。

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