日本株は上昇、円安続き輸出関連買い戻し-実体経済悪さはなお警戒

小動きで始まった東京株式相場は、 徐々に上昇傾向を強めている。外国為替市場で1ドル=97円台の円安 水準が続いていることを好感し、ホンダやキヤノン、ファナック、ニコ ンなど輸出関連株への買い戻しが継続。

午前9時28分時点の日経平均株価は前日比104円37銭(1.4%) 高の7565円59銭、TOPIXは同7.11ポイント(1%)高の

752.73。東証業種別33指数はガラス・土石製品、精密機器、食料品、 鉱業など29業種が上げ、ゴム製品、その他金融など4業種が安い。

ユナイテッド投信投資顧問の高塚孝一シニアファンドマネジャーに よると、「円安方向への動きをきっかけに、信用取引の売り残が買い残 を上回る銘柄が多い輸出株が買い戻されている」という。

1ドル=97円台の円安水準続く

外国為替市場では、1ドル=97円台と対ドルで約3カ月ぶりの円 安水準を付けるなど、対主要通貨での円安傾向が続いている。国内景気 の急激な悪化や政治の混迷を背景に逃避通貨としての円需要が減退して おり、円の買い持ち高の解消が進んでいる格好だ。

主要輸出企業の下期想定為替レートを上回る円安水準にあり、ソニ ーや東芝など電機株、ニコンなど精密機器株、日産自動車やホンダなど 自動車株が上昇している。

1月米中古住宅販売は12年ぶり低水準

一方、全米不動産業者協会(NAR)が25日に発表した1月の中 古住宅販売件数(季節調整済み、年換算)は前月比5.3%減の年率449 万戸と、1997年以来、約12年ぶりの低水準を記録した。市場予想の 中央値479万戸も下回った。前月は474万戸。住宅市場の低迷が確認 されたことなどが嫌気され、25日の米株式相場は、ダウ工業株30種平 均が1.1%安の7270.89ドルと反落。

ユナイテッド投信の高塚氏は、「米中古住宅販売の予想外の落ち込 みで、世界経済を取り巻く足元の環境の悪さが改めて確認された」と指 摘。東京市場では、三菱UFJ、三井住友フィナンシャルグループ、み ずほフィナンシャルグループの3大金融グループがそろって下げており、 株価指数の上値を押さえている。

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