チタン2社の株価軟調、需要低迷による単価下落を懸念-企業価値支え

高品質チタンで世界首位の大阪チ タニウムテクノロジーズの株価が一時、前日比1%安の2070円と3日 ぶりに反落。2009年のチタンの輸出価格が5年ぶりの値下げで決着し たと一部報道で伝えられ、需要低迷の長期化による業績の先行き懸念が 広がった。もっとも、将来的な企業価値が下支えし、下げ幅は限定的だ。 東邦チタニウムも、一時1.6%安の1122円と4日ぶりの反落。

26日付の日本経済新聞朝刊は、チタンの2009年積みの輸出価格 が前年比10-15%値下げで決着したと報じた。世界景気の減速で需要 が低迷し、需要家が在庫調整を進めていることが理由という。09年度 の国内価格交渉にも影響を与えそうだとしている。

CSK-IS金融経済研究所の岩崎彰アナリストは、「09年の輸 出価格が10-15%値下げとなるのはすでに年末年始ごろに株価に織り 込んでおり、目新しい話ではない」と指摘。ただし、航空機向け中心に チタン需要は低迷し、「在庫調整が短期で終わらないことから10年積 み価格交渉も厳しいだろう。業績面からは買い材料がない」という。

もっとも、チタン2社の株価はことしに入って底堅さも見せる。年 初来TOPIXが10%以上下げているのに対し、大阪チタニ株はマイ ナス5%強。チタンは参入障壁が高いことで供給メーカーが限られてい るほか、航空機エンジンなど高級品は日本の2社が事実上独占状態にあ る。「チタン需要は中期的には伸びが予想され、中長期的な企業価値が 株価の下支えになっている」と、岩崎氏は話していた。

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