英中銀のブランチフラワー氏:不況は長期化の恐れ、追加措置必要も

イングランド銀行(英中央銀行) の金融政策委員会(MPC)メンバー、デービッド・ブランチフラワー 氏は25日、英国のリセッション(景気後退)は長引く恐れがあり、銀 行システムを金融危機から脱却させるには追加措置が必要になるかもし れないとの見解を示した。

ブランチフラワー氏はスコットランドのスターリング大学で講演し、 「リセッションが長期化するリスクは明白だ」とし、「金融機関への信 頼てこ入れに向けて追加措置が必要になり得る」と述べた。

国内の経済状況については「ひどい苦境」にあると表現した。この 日発表された2008年10-12月(第4四半期)の国内総生産(GD P)は消費者と企業が支出を減らしたことが響き、1980年以来で最大 の落ち込みを示した。イングランド銀行は今月、政策金利を過去最低の 1%に引き下げている。

ブランチフラワー氏は「今後さらに予想外の事態が起こる可能性は 否定できない」とした上で、「また、より全般的な景気下降によって、 金融セクターはわれわれの予想以上に大きなマイナスの影響を受ける恐 れがある」との懸念を表明した。

雇用情勢については、失業率が年内に10%近く達する可能性があ り、雇用者数は300万人余り減少する恐れがあると指摘した。また失 業率の悪化で住宅価格に一段と下押し圧力がかかる可能性があると発言。 住宅ローンを返済できない人が増え、金融セクターを圧迫するとともに、 不動産市況の悪化に「新たな圧力」が加わる恐れがあると述べた。

また、景気低迷に伴い消費者物価上昇が一段と鈍化し、英国が「デ フレを経験する」リスクが出てくる可能性を指摘した。さらに、利下げ が経済に浸透していないと指摘し、「財政政策が有効な景気刺激を与え ることが適切かもしれない」と語り、「財政刺激策は労働需要の維持に 焦点を当てるべきだ」との見解を示した。

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