東京外為:ドル買い戻し継続か、米景気不安根強く資金回帰圧力

東京外国為替市場ではドルの買い 戻しが継続しそうだ。ドル・円相場は早朝の取引で1ドル=97円台前 半から半ば近辺と、昨年11月以来のドル高値圏で推移している。米住 宅関連指標の弱含みを背景に景気の先行き不安が根強く、株価が反落し ていることから、投資避難的なドル買い需要が継続する可能性がある。

米中古住宅販売、12年ぶり低水準

全米不動産業者協会(NAR)が25日に発表した1月の中古住宅販 売件数は前月比5.3%減の年率449万戸と、1997年以来の低水準を記録。 昨年12月にはプラスに転じていただけに、あらためて住宅市場の低迷が 確認される格好となった。

住宅指標の落ち込みを受けて、米株式相場は反落。景気への期待感 は醸成されにくく、ドルへの資金回帰が促される可能性がある。

ドル・円相場は前日の海外市場で一時97円78銭と、昨年11月14 日以来のドル高値を更新している。

この日の米国時間には、1月の新築住宅販売件数のほか、新規失業 保険申請件数が発表される予定で、景気の先行き不安に拍車がかかる可 能性が警戒される。

ユーロ圏の信用危機くすぶる

一方、ユーロ圏では、ウクライナの信用格付けが引き下げられたこ とで、外部環境の悪化に伴う信用危機が意識されやすくユーロの上値が 抑えられそうだ。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は25日、 ウクライナの長期外貨建て債務格付けを2段階引き下げ「CCC+」と した。CCC+はジャンク(投機的格付け)級の上から7番目となる。

また、欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会は25日、金融 機関のバランスシートから不良資産を取り除く方策として、銀行の国有 化が選択肢の1つであることを明らかにしている。

ユーロ・ドル相場は前日の取引で一時1ユーロ=1.2899ドルと、ユ ーロが2営業日ぶりの高値を付けたあと、1.2691まで下落。1.27ドル台 前半でこの日の東京時間早朝の取引を迎えている。

ユーロ・円相場は1ユーロ=125円15銭と、1月9日以来のユー ロ高値を付けたあと、123円10銭まで下押され、東京市場では124円 ちょうど近辺で取引されている。

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