債券は小幅高か、1.3%台の需要期待支え-2年入札は無難予想(2)

債券相場は小幅高(利回りは低 下)が予想される。朝方は、この日実施の2年債入札を見極めようと取 引に慎重姿勢が強まりそうだが、無難に通過できれば、中期ゾーンを中 心に買い安心感が広がる見通し。新発10年債利回りの1.3%台では投 資家からの買いが期待されていることも相場の支えとなりそうだ。

みずほインベスターズ証券の井上明彦マーケットアナリストは、 「足元では米国債市場の乱高下に対し、日独長期金利は反応が鈍い。手 掛り材料難の中、新発10年債利回りの1.3%台での押し目買い意欲は 強く、底堅い動きが予想される」という。

東京先物市場の中心限月3月物は、前日の通常取引の終値139円 10銭近辺で始まった後、日中は138円90銭から139円30銭程度のレ ンジが予想されている。25日のロンドン市場で3月物は、東京終値に 比べて12銭高の139円22銭で引けた。清算値は139円23銭。

この日は、日本銀行の野田忠男審議委員が沖縄県那覇市で講演する 予定。昨年12月の日銀金融政策決定会合で反対票を投じた野田審議委 員の今後の金融政策に対する見解が注目されている。日興シティグルー プ証券・佐野一彦チーフストラテジストは「市場機能論の強調に多少、 市場が反応する可能性はある」という。

25日の先物相場は大幅安。前日の米国市場で株高・債券安となっ た地合いを継続したほか、政府による株価対策検討を背景に日経平均株 価が反発したことも売り材料となった。中心限月3月物は前日比48銭 安の139円10銭で終了。3月物の日中売買高は3兆1447億円。

新発10年債利回りは1.2%台後半か

現物債市場で新発10年物の298回債利回りは、前日終値1.30% 近辺で始まり、日中ベースでは1.2%台後半での取引が見込まれる。

日本相互証券によると、25日の現物債市場で新発10年物の298 回債利回りは、前日比2.5ベーシスポイント(bp)高い1.285%で開 始した後、若干上げ幅を縮小し、1.275%をつけた。その後は、水準を 切り上げ、1.30%と10日以来の1.3%台に乗せた。結局、4bp高い

1.30%で終了した。

一方、10年物国債の298回債利回りは、東京時間の前日午後3時 時点で、大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、三 菱UFJ証券各社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(BB YF)によると1.298%だった。

2年債入札、クーポンは0.4%か

財務省はこの日、2年利付国債(3月債)価格競争入札を実施する。 日銀金融政策は緩和姿勢が長期間継続するとの観測を背景に無難な結果 が見込まれている。

前日の入札前取引では、3月発行の2年債複利利回りは0.425% 付近で推移した。このため、表面利率(クーポン)は前回1月29日入 札の277回債と同じ0.4%が予想されている。発行額は前回債と同じ 2兆円程度。

日興シティグループ証の佐野氏は、「0.4%クーポンのアンダーパ ー(100円以下)が見込まれ、この水準なら投資家の需要は強く、問題 ないだろう」と予想している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE