日本株:輸出や金融中心に反落へ、世界景気不安高まる-米住宅厳しい

東京株式相場は反落する見込み。 米国で住宅市場の厳しさを示す統計が発表されたことを受け、世界景気 が一段と悪化へ向かうとの警戒感が広がる。前日に買い戻された自動車 や電機など輸出関連株のほか、銀行や保険など金融株が売られそう。

米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物3月物の25日清算値 は7415円で、大阪証券取引所の同日の通常取引終値(7480円)に比 べて65円安。25日の日経平均株価終値は7461円22銭だった。

いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、昨年12月に前月比増加 に転じた米中古住宅販売件数が1月は再び落ち込んだ点に言及。その上 で、「前日の米国株が下げた流れを引き継ぎ、日本株も安く始まりそう。 世界的な金融や経済を取り巻く環境は依然厳しいまま」と話している。

1月米中古住宅販売は12年ぶり低水準

全米不動産業者協会(NAR)が25日に発表した1月の中古住宅 販売件数(季節調整済み、年換算)は前月比5.3%減の年率449万戸 と、1997年以来、約12年ぶりの低水準を記録した。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値479万戸も下回っ た。前月は474万戸。

住宅市場の低迷が確認された上、生命保険会社の社リンカーン・ナ ショナルが大幅に配当金額を引き下げたことなどが嫌気され、25日の 米株式相場は反落。S&P500種株価指数は前日比1.1%安の764.90、 ダウ工業株30種平均も1.1%下落し、7270.89ドルで終えた。

1ドル=97円台の円安水準続く

一方、外国為替市場では、1ドル=97円台と対ドルで約3カ月ぶ りの円安水準を付けるなど、対主要通貨での円安水準が続いている。国 内景気の急激な悪化や政治の混迷を背景に逃避通貨としての円需要が減 退しており、円の買い持ち高の解消が進んでいる格好だ。

いちよし投資顧問の秋野氏は、主要輸出企業の下期想定為替レート を上回る円安水準にあり、「採算改善効果が見込める輸出株が朝方の売 り一巡後に、底堅さを示せるかどうかに注目している」という。

アドテストやエプソンが下落公算、鉄鋼一角買いも

個別では、半導体製造装置の販売急減や構造改革に伴う費用がかさ み、2009年3月期に780億円の最終赤字を見込むアドバンテスト、過 去数年間に及ぶ不適切な経理処理について、最終的に約44億円を09 年3月期に特別損失として一括計上すると発表したセイコーエプソンが 下げそう。光通信回線を使った接続会員数が計画に届かないなどとして、 09年3月期業績予想を下方修正したニフティも売られる公算が大きい。

半面、日本鉄鋼連盟の宗岡正二会長(新日本製鉄社長)が国内粗鋼 生産について、4-6月には若干回復するとの見通しを示しており、新 日本製鉄やJFEホールディングスなど鉄鋼株の一角が買われる可能性 がある。09年2月期業績に固定資産売却益を15億円超計上する吉野家 ホールディングスも堅調な動きとなりそうだ。

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