日本株(終了)4日ぶり反発、景気不安緩み輸出や銀行高い-円安支援

東京株式相場は4営業日ぶりに反 発。米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言をきっかけに世界景気 に対する過度の懸念が後退し、ホンダやトヨタ自動車、キヤノン、東芝、 コマツなど輸出関連株が買われた。みずほフィナンシャルグループ、三 菱UFJフィナンシャル・グループなど銀行株も高い。輸出株には、外 国為替市場での円安進行も支援要素となった。

日経平均株価の終値は前日比192円66銭(2.7%)高の7461円 22銭、TOPIXは同15.34ポイント(2.1%)高の745.62。東証1 部の出来高は概算で22億3209万株、売買代金は1兆3955億円、値上 がり銘柄1132、値下がり469。業種別33指数は、ゴム製品、輸送用機 器、電気機器、機械、保険、銀行など26業種が上昇、倉庫・運輸関連、 小売、繊維製品など7業種が安い。

東海東京投資顧問の宮島孝典運用第1部長によると、「素材産業や 一部の自動車メーカーなどで在庫のピークアウトが散見される中、バー ナンキFRB議長が来年にも米経済は回復する可能性があるとの認識を 示したことで、見切り発車的に企業収益の改善期待が高まった」という。

10年は回復の年になろう、午後終盤持ち直す

バーナンキFRB議長は24日、上院銀行委員会で証言し、「政府 と議会、FRBの行動が金融の安定化につながれば、現在のリセッショ ン(景気後退)が09年中に終わり、10年は回復の年となるだろう」と 述べた。また同議長は、銀行を国有化する必要はないとの考えも示し、 市場心理の改善につながり、24日の米ダウ工業株30種平均は前日比

236.16ドル(3.3%)高の7350.94ドルと急反発した。

この日の東京市場は、朝方に買いが先行した後に伸び悩み、午後中 ごろ過ぎまで上値の重い展開が続いた。市場では「輸出入がともに急減 する形で貿易赤字が膨らみ、内需も外需も企業を取り巻く収益環境は悪 化しており、買い戻しの範囲を出ない」(大和証券SMBCグローバ ル・プロダクト企画部の西村由美次長)との声が聞かれた。

財務省が25日朝に発表した1月の貿易統計速報(通関ベース)に よれば、貿易収支(原数値)は9526億円の赤字と、過去最大の赤字を 記録した。世界経済の後退を背景に、輸出額は前年同月比45.7%減の 3兆4826億円と4カ月連続で減っている。

しかし午後に入ると、外国為替市場で1ドル=97円台前半まで円 安・ドル高が進んだことを受け、日本株相場もホンダやファナック、キ ヤノン、コマツなど輸出株がけん引する形で終盤にかけて日経平均が一 段高。一時は202円高の7471円と、米シカゴ先物市場(CME)の日 経平均先物3月物の24日清算値7470円をわずかに上回った。実体経 済は足元悪化が続くが、国内でも政府内に株価対策を検討する動きなど も出て、一段と下値を売り叩きづらい状況にはなりつつある。

アドテストや日MDMが急伸、日電工は安値に

個別では、JPモルガン証券が投資判断を2段階引き上げたアドバ ンテストが大幅続伸。同業の東京エレクトロンも急伸。伊藤忠商事など との業務提携を発表した日本エム・ディ・エムは値幅制限の上限まで買 われた。自社株買い実施方針を示したスルガ銀行は、約5年3カ月ぶり の安値水準から急反発し、09年12月期に最終黒字を見込む近畿日本ツ ーリストも高い。東証1部の上昇率上位にはジョイント・コーポレーシ ョン、サンフロンティア不動産などの新興不動産株が並んだ。

半面、粗鋼生産減少などで、09年12月期の連結営業利益を前期比 90%減と見込む日本電工が急落し、昨年来安値を更新。24日のニュー ヨーク金先物相場が過去6週間で最大の下げとなった影響で、住友金属 鉱山やアサヒプリテックなど非鉄金属株の一角が安い。大規模増資の発 表を受け前日に1982年10月以来の安値水準に急落した野村ホールデ ィングスは、きょうも52週安値を更新。小売株の下げも目立ち、足元 の既存店販売が不振な西松屋チェーンとライトオンは5%超の大幅安。

マザーズ指数10日ぶり反発

国内新興3市場は、ジャスダック指数が前日比0.92ポイント (2.3%)高の40.38と5日ぶりに反発。東証マザーズ指数は同4.16 ポイント(1.5%)高の290.88と10日ぶりに反発、大証ヘラクレス 指数は同13.23ポイント(3%)高の457.24と8日ぶりに上昇した。

個別では、08年8月―09年1月期連結利益予想を上方修正したビ ットアイルが急反発。主力のオンラインゲームについて、中国での運営 ライセンス契約を締結したケイブとアエリアがともに大幅高。半面、佐 藤食品工業がストップ安。同社株式に対する公開買い付け(TOB)が 不成立の見込みとなり、失望売りが膨らんだ。09年3月期の業績計画 を下方修正、期末配当の無配転落も発表したエフティコミュニケーショ ンズもストップ安まで売り込まれた。

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