アドウェイ株1年半ぶり高値、モバイル広告好調で今期黒字-高シェア

アフィリエイト(成果報酬型)広 告大手のアドウェイズの株価が続伸し、約1年半ぶりの高値水準を回復 した。携帯電話(モバイル)向けの広告事業が伸び、今期(2009年3 月期)は1億4000万円の最終黒字に転換できる見通し。モバイルアフ ィリエイト広告では業界随一のシェアで、今後の収益水準の高まりを見 込んだ資金が継続的に入っている。

この日は、制限値幅いっぱいのストップ高となる前日比5000円 (7.4%)高の7万3000円まで上昇、連日で52週高値を更新した。売 買高も1月下旬以降増加傾向で、2月月初から昨日までの1日当たり平 均2028株と、昨年1年間の199株に対して10倍超に膨らんでいる。

会社側の今期業績予想は、連結売上高が前期比64%増の81億円、 営業損益が1億6000万円の黒字。(前期実績は5億1700万円の赤 字)。主力2事業は順調で、今月5日公表の第3四半期累計(08年4 月-12月)決算によると、パソコン向けアフィリエイト広告事業の売 上高は前年同期比30%増の17億6000万円、モバイル向けが同85%増 の37億7000万円だった。2008年の日本の総広告費(電通まとめ)が 前年比4.7%減の6兆6926億円に低下したことを考えると、PC向け やモバイル向けは数少ない成長分野と言える。

特にアドウェイのモバイル向け広告事業は、広告主数が同53%増 の2061社に拡充、提携ウェブサイト数も同43%増の7万1990社と高 い伸びを示した。同社管理本部長の田中庸一氏は、「モバイルアフィリ エイト広告界のナンバーワンとして総合化戦略を採っている。リスティ ング広告などでも存在感を高めながら、成長を果たしたい」としている。 一方、業界4位につけるPC向けは、自らが強みを持つカテゴリーに経 営資源を特化、規模の追及より事業効率の向上を優先する。

ブルームバーグのマネーフロー分析(GM)機能によると、09年 の年明け以降、同社株の大口ブロックトレードが行われた形跡はなく、 今回の株価上昇をけん引したのは小口で売買する個人投資家だったよう だ。田中氏は、「個人投資家に焦点をあてたIR(インベスター・リレ ーション)活動を拡充している」と話し、費用対効果を考えながら、証 券会社の営業マンなどに同社の事業内容などを説明する機会を増やして いるという。

水戸証券投資情報部の岩崎利昭課長は、「ネット関連企業とはいえ、 収益規模が小さく心もとない。足元で株価が連騰しているのは上昇して いるからで、追随買いがほとんど」との認識を示していた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE