債券相場は大幅安、米債安や株価対策警戒で-10年債利回り1.29%

債券相場は大幅安(利回りは上 昇)。前日の米国市場で、バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議 長発言を受けて、世界経済悪化への過度な懸念が後退し、株高・債券安 となった流れを継続。政府による株価対策検討報道などを背景に、日経 平均株価が反発したことも警戒され、円債市場は売り優勢の展開となっ た。

大和住銀投信投資顧問の伊藤一弥国内債券運用第2グループリーダ ーは、「昨日の米国債安を受けて、先物主導で売りが出た」と指摘。政 府の株価対策検討との報道に関しては、「年度内の実施は難しいのでは ないか。もっともアナウンスメント効果があり、債券市場には心理的に マイナスの影響があると思う」と述べた。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比8銭安の139円50銭 で寄り付いた後、いったん139円56銭まで戻した。その後、再び売り が膨むと水準を大きく切り下げ、一時は54銭安の139円4銭と16日 以来の安値をつけた。結局、42銭安の139円16銭で引けた。3月物 の午前売買高は1兆9438億円。

日経平均株価は4日ぶりに反発。前日比115円35銭高の7383円 91銭で午前の取引を終了した。

25日付の日経新聞は、政府が24日、株式相場の下支えに向け追加 対策の検討に入ったと報じた。政府の追加的な株価対策として、銀行等 保有株式取得機構の購入対象資産を拡大し、政府保証付きの公的資金で 市場から直接、株式などを買い上げる案のほか、政府と経済界が共同で 新たな株式買い上げ組織を創設する構想も浮上しているという。

新発10年債利回りは1.29%

現物債市場で新発10年物の298回債利回りは、前日比2.5ベー シスポイント(bp)高い1.285%で寄り付いた後、若干上げ幅を縮小 し、1.275%をつけた。その後は徐々に水準を切り上げ、3bp高い

1.29%と、16日以来の高水準で引けた。

三菱UFJ証券シニア債券ストラテジストの戸内修自氏は、「米国 債相場の下落に加え、1月の貿易統計で赤字が市場予想よりも小さかっ たことなどが影響していると思う」と述べた。

財務省が発表した1月の貿易収支は9526億円の赤字と4カ月連続 の赤字となった。ブルームバーグ・ニュースの調査では、1月の貿易収 支の予想中央値は1兆2000億円の赤字だった。

あす2年債入札、クーポンは0.4%か

財務省はあす26日、2年利付国債(3月債)価格競争入札を実施 する。表面利率(クーポン)は、前回1月29日入札の277回債と同じ

0.4%が予想されている。発行額は前回債と同じ2兆円程度。

RBS証券シニアストラテジストの市川達夫氏は、「当面のキャピ タルゲイン(値上がり益)の観点では魅力は乏しいが、今後も日銀によ る短期金利の支援策が維持されるがい然性が高いことを考えれば、2年 債の0.4%クーポンは買いという判断に変わりはない」と分析。入札は 波乱なく通過できるとみている。

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