オバマ大統領:財政赤字や教育、正面から取り組み訴えへ-施政方針

オバマ米大統領は24日夜(日 本時間25日午前)に上下両院合同本会議で行う就任後初の施政方針 演説で、国民や議員らに対し、「今までのつけを払うべき時が来た」 と述べ、米経済をリセッション(景気後退)から脱却させるため、 「価値ある優先課題の一部」を断念せざるを得ないと訴える見通しだ。

ホワイトハウスが公表した演説の抜粋によれば、大統領は「われ われは、しばしば長期的な繁栄よりも短期的な利益が尊ばれる時代を 生きてきた。目先の支払いや次の四半期、次回の選挙よりも先を見越 して考えることができなかった」と発言する。

オバマ大統領はその上で、「今世紀を再び米国の世紀にする唯一 の道は、石油に依存してきたことのつけや高い医療コスト、不十分な 学校教育、次の世代へと引き継がれる財政赤字の問題に正面から取り 組むことだ」と呼び掛ける。

オバマ大統領は、景気回復には時間がかかると述べる一方で、議 会や有権者らに対し、自身が打ち出した経済再生策が成功すると説得 しようとしている。大統領はこれまでに、7870億ドル(約76兆 1400億円)規模の景気対策、銀行救済策、住宅差し押さえ防止策を 打ち出す一方、政府が積極的な措置を講じなければ、経済的な「大惨 事」を招きかねないと警告を発してきた。

ホワイトハウスのギブズ報道官は、経済政策や住宅差し押さえの 急増、財政赤字削減の公約、金融市場の「再規制」の問題が大統領の 演説の中心になるだろうと述べた。

アナリストやエコノミストらは、オバマ大統領はこれまで経済危 機の深刻さを強調してきたものの、今後は景気に対する楽観的見方を 国民の間に広める方法を探る必要があると話す。

独立系アナリストのスチュアート・ローゼンバーグ氏は「まさに 綱渡りだ」と指摘。「大統領は国民に対し、われわれが直面している 困難な状況を思い出させる一方で、成功は間違いないと強調するとい う際どい道を歩くことを余儀なくされる」と説明した。

ギブズ報道官によれば、大統領は米自動車最大手ゼネラル・モー ターズ(GM)や同3位クライスラーの経営再建問題にも言及する。 ただ、自動車問題の具体的な点までは触れないもようだ。

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