英銀の国有化、さらに進める必要も-ローソン元財務相インタビュー

英国のサッチャー政権で1983年か ら89年にわたり最も長く財務相を務めたナイジェル・ローソン上院議 員は、金融市場の混乱収拾に向け、英政府がさらに民間銀行の国有化を 進めることが必要になる可能性があるとの見方を示した。

同議員はロンドンでブルームバーグテレビジョンとのインタビュ ーに応じ、ブラウン英首相の経済運営を批判、政府は海外からの支援や 外国との協力に頼り過ぎていると指摘した。インタビューは25日に放 映される。

ローソン議員は、「短期間の国有化が必要となる恐れがある。銀行 が適切な資本を持っていることを確認し、ブラウン首相が財務相だった 当事に導入した機能不全に陥っているシステムより、今の銀行監督シス テムが良好なものであることを確認することが主要問題だ」と述べた。

英議会では、巨額の公的資金を活用したロイヤル・バンク・オブ・ スコットランド(RBS)とロイズ・バンキング・グループの資本増強 は、国民にとっての利益が少な過ぎるとの懸念が広がっている。

ローソン議員はインタビューでは特定の銀行名は挙げなかった。ブ ラウン政権は今週、政府の不良資産保証プログラムの詳細を公表する。

ロンドンでのG20

ローソン議員は、ブラウン首相の経済立て直しに向けた戦略につい ても、「十分に考慮されたものではない」との懸念を表明。首相が銀行 規制の国際的な見直しを呼び掛けていることも、景気拡大期に英政府が 融資を適切に抑制できなかった責任から注意をそらすものだと話した。

同議員は、「国際協力には全く賛成だが、すべての国が自らの振る 舞いを正すべきだということが本当のところだ。単に国際協力に頼るこ とはできない。私は現在のやり方を少し懸念している」と語った。

ブラウン首相は今週、ロンドンで4月に開催される主要20カ国・ 地域(G20)首脳会議に先立ち、ドイツのメルケル首相とフランスのサ ルコジ大統領と会い、意見を交わした。来週にはオバマ米大統領と会談 する。

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