英RBSの完全国有化、避けられない可能性も-政府が資産保証でも

英銀ロイヤル・バンク・オブ・ス コットランド・グループ(RBS)は、不良資産2000億ポンド(約 28兆円)に政府保証を付けても、英景気の悪化に伴って完全国有化を 免れない恐れがある。

RBSはロンドン時間26日午前7時(日本時間午後4時)の決 算発表時に政府の不良資産保証プログラムへの参加詳細を明らかに する。このプログラムに参加するのはRBSが英銀で初めてだが、ロ イズ・バンキング・グループとバークレイズも加わる可能性がある。

同プログラムについて、ロンドン・スクール・オブ・エコノミク スで企業統治を教えるトム・キルヒマイヤー氏は「不可避の事態を先 延ばししているだけだ。その事態とは国有化だ」と話す。さらに、「多 少の信頼醸成にはつながるだろうが、それで銀行のすべての問題が解 決するとは思えない。実体経済の最悪期はこれからだ」と語った。

英経済は2008年10-12月(第4四半期)に前期比でマイナス

1.5%成長となり、ブラウン政権は資産担保証券(CDO)など金融 機関が抱える資産を保証することで、融資と景気双方の回復を図って いる。英政府は昨年、RBSとロイズに計370億ポンドの公的資金を 注入しており、それぞれへの出資比率が58%と43%に達している。

事情に詳しい匿名の関係者1人によると、RBSは政府の不良資 産保証プログラムに約2000億ポンドの資産を移管する可能性がある が、最終的な規模は依然として協議中だ。政府が損失の約9割まで保 証するこの措置で、RBSはさらに200億ポンドの損失を負いかねず、 一段の政府支援が必要となる可能性がある。

レンズバーグ・ファンド・マネジメントで30億ドル相当の資産 運用に携わるコリン・モートン氏は「株主の手元に何も残らなくなる という非常に現実味あるリスクが存在する」とし、「景気は考えられ ていたより速いペースで悪化しているようで、減損処理コストは膨ら むだろう」と予想する。同氏はRBSとロイズ、バークレイズはリス クが高いとして、この3行の株式を売却した。

英政府は1年前に中堅銀行ノーザン・ロックを、昨年9月に住宅 金融会社ブラッドフォード・アンド・ビングレー(B&B)をそれぞ れ国有化した。政府はこれ以上の国有化を進める意向はないと重ねて 表明している。

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