日電工株2年8カ月ぶり安値、鉄鋼需要冷え込み続き今期95%減益へ

合金鉄大手の日本電工の株価が一 時前日比21%安の295円と、昨年10月28日に付けた52週安値 (321円)を更新。鉄鋼需要の冷え込みで販売数量が減少、価格の値下 げも影響し、今期(2009年12月期)の連結純利益は前期比95%減に とどまる見通しと24日に発表した。発表数値は市場予想を下回り、厳 しい収益環境を警戒した売りで2006年6月以来の安値水準に沈んだ。

同社が24日の取引終了後に示した09年12月期の連結純利益予想 は前期比95%減の6億5000万円。ブルームバーク・データにあるア ナリスト2人の予想平均値(116億円)を大きく下回った。自動車など の生産縮小を背景に国内粗鋼生産の先行きが不透明で、主力の鉄鋼副原 料「フェロマンガン」の販売が減り、価格の値下げ圧力も加わると見る。

同社IR担当の沢田純夫氏によると、「価格決定は4月に行われる 予定。今期は08年12月期に購入した価格の高いマンガン鉱石の在庫 の影響で、製造原価の上昇も利益を圧迫する」という。

東海東京調査センターの高野芳行アナリストは、同社の今期予想に ついて「鉄鋼の減産が続く中、販売数量が2-3割減ることはやむを得 ない。ただ、自動車の在庫は一巡しており、減産傾向は緩むだろう」と の認識を示した。

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