オバマ米大統領と麻生首相:初顔合わせで経済協議に集中(2)

オバマ米大統領と麻生太郎首相は 24日、日米両国が世界的な経済危機への対応で緊密に連携することや、 保護貿易主義の台頭を阻止することで合意した。

オバマ大統領は、ホワイトハウスで行われた日米首脳会談の冒頭、 「日米友好関係は米国にとって極めて重要だ」と語り、日本について は東アジアにおける安全保障の「礎石だ」と述べた。さらに麻生首相 を外国の首脳として初めて大統領執務室に招いたことについては「両 国の強いパートナーシップの証しだ」と指摘した。

麻生首相はオバマ大統領について、「一緒に手を携えてやっていけ る信頼たる指導者という印象が一番だった」と語った。

両国は景気悪化への取り組みで苦戦を強いられている。オバマ大 統領は、積極的な政府の措置がなければ、米国は日本の株式・不動産 バブル崩壊後の「失われた10年」と同様の状況に陥る可能性があると の見方を示している。

日本の昨年10-12月期の国内総生産(GDP)成長率は1974年 の石油ショック以降で最大のマイナスを記録。マイナス幅は欧米の2 倍以上だった。与謝野馨経済財政政策担当相(当時)は16日のGDP 統計発表後の会見で、「戦後最大の経済危機だ」との認識を表明。年初 から2月23日までの日経平均株価はマイナス17%となっている。

景気への圧力

米国の昨年10-12月期のGDPは前期比年率3.8%減。2007年 12月のリセッション入り以降の失業者数は360万人に上っている。米 国では総額7870億ドルの景気対策法が成立したが、日本の景気対策は 国会での審議が停滞している。

オバマ政権が発表した声明によると、オバマ大統領と麻生首相は 需要促進や信用逼迫(ひっぱく)解消に向け「緊密かつ緊急に協力す ること」で一致。「保護主義に抵抗する必要性でも完全に」合意した。

麻生首相は、ドルの信認は世界経済にとって重要だと指摘。「基軸 通貨のドルの信頼が損なわれると非常に大きな影響が出る」と述べた。

アフガニスタン、気候変動

日米両国は経済以外でもさまざまな分野で協力している。オバマ 大統領は、日本は「気候変動からアフガニスタンに至るまでさまざま な分野で偉大なパートナーだ」と指摘した。

両首脳は、北朝鮮の核計画やミサイル開発に関連し、同国に圧力 をかけ続ける必要があることについても協議した。

声明によると、両首脳はまた、気候変動の優先順位を高め、途上 国の温暖化ガス削減を支援し、クリーンエネルギー技術の研究開発に 共同で取り組む方針を打ち出した。

麻生首相は会談後、リチャード・アーミテージ元国防副長官やジ ョン・ハレムCSIS所長らとの昼食会に出席し、ダニエル・イノウ エ議員の表敬を受けた。

-- Editor: Joe Sobczyk, Bill Schmick.

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