GMとクライスラー、一段の支援必要も-UAWとの医療基金協議で

米自動車大手フォード・モーター と全米自動車労組(UAW)が合意した退職者向け医療基金への拠出 方法をゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーも採用した場合、 両社が必要とする米政府からの支援は膨らむ恐れがある。フォードは ビッグスリー(米3大自動車メーカー)で唯一、支援を受けていない。

フォードは23日、任意従業員福利厚生基金(VEBA)と呼ば れる医療基金への拠出の半分までを現金の代わりに株式で賄うこと をUAWが受け入れたと発表。バークレイズのアナリスト、ブライア ン・ジョンソン氏によると、その内容は、政府から受けた計174億ド ルのつなぎ融資維持を目的にGMとクライスラーがUAWとの合意 を目指す内容よりも、現金による前金支払いが増える可能性がある。

ジョンソン氏はフォードとUAWの合意内容について、166億ド ルの追加融資を求めてGMが米政府に先週提出した再建計画に盛り 込んだ「措置よりも現金が必要となり、GMは厳しい立場に置かれる」 と指摘。フォード同様の措置を採用すれば、GMは23億ドルの追加 支援が必要となる可能性があると説明した。

GMとクライスラーは17日に財務省に再建計画を提出。同計画 によって、つなぎ融資を維持できるか、追加融資を得られるか、破た んを回避できるかが決まる。UAWとのVEBA関連の合意も含め、 最終計画の締め切りは3月31日。

GMはVEBAに対する債務204億ドルの現金分を102億ドル に削減し、残りを株式で拠出したい考え。再建計画では、102億ドル の拠出を20年で償却する一環で、VEBAに対して11億ドルを2010 年7月に提供するとしていた。フォードとUAW間の合意措置を採用 し、前金が支払われるとすれば、GMは34億ドルの現金を必要とし ていると、ジョンソン氏は指摘した。GMの広報担当、ルネ・ラシド メレム氏はコメントを控えた。

ジョンソン氏は、クライスラーも同様に、先週要請した50億ド ルの追加融資を上回る支援が必要だと話す。これまでに40億ドルの つなぎ融資を受け取った同社の広報担当、ショーン・モーガン氏はコ メントを差し控えた。

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