世界経済は09年末に回復、米株に投資価値-プリンシパルのバウアー氏

米保険大手プリンシパル・ファイナンシャ ル・グループの資産運用部門、プリンシパル・グローバル・インベスターズの チーフ・グローバル・エコノミストであるロバート・バウアー氏は23日、ブル ームバーグ・ニュースとのインタビューで、世界経済が同時性を持って動く中、 米国が最初に危機から脱し、世界経済全体も2009年末から回復に向かうとの見 方を示した。主な発言内容は以下の通り。

――世界経済について

「長期間世界経済のドライバーだった中国が失速。中国で生産したモノを 米国で消費する良い状態が続いていたが、これが行き過ぎた。世界中で在庫調 整が進み、消費も減退して世界貿易は崩壊した。今回の景気悪化の特徴は、世 界同時進行。回復も同時と予想されるが、米国、中国が先だろう

――米国経済について

「第3、4四半期にリセッション(景気後退)底打ちとなることを期待し たい。それでも09年はマイナス成長となり、10年にプラスに回帰するのでは ないか」

――日本経済について

「一番の懸念は設備投資が弱いこと。純輸出が大きく減少し、景気鈍化を もたらしている。日本経済は中国と米国の経済による部分が大きい。その中国 は昨年第4四半期が成長のボトムだった。景気刺激策が奏効し、これからは緩 やかな伸びが見込まれるため、これが日本の輸出産業にうまく働くだろう」

――欧州経済とユーロについて

「東欧はいま世界で最も経済が弱いところ。外貨建て債務が増え、1990年 代のアジア通貨危機前のアジアをほうふつさせる。欧州の銀行は東欧に対する エクスポージャーが相対的に高く、これがマイナスに働く。EU(欧州連合) 最大の国ドイツは輸出依存度が高いため、輸出市場の縮小で経済が打撃を受け ている。ECB(欧州中央銀行)は次回の会合で政策金利を0.5ポイント下げ、 利下げは政策金利が1%以下になるまで続くだろう。米ドルの堅調と比べ、ユ ーロはもう少し弱含むだろう」

――米国株について

「当面底ばいだろうが、金融安定化法の詳細が明らかになれば急上昇する 可能性がある。PER(株価収益率)は15年ぶりの低水準だし、株式利回りは 債券を上回っている。米の中小型株指数やナスダック総合指数は大型株指数を アウトパフォームしているが、これは本当のベアマーケットでは起こらないこ とだ。いまの株価に投資価値は十分ある」

プリンシパル・グローバル・インベスターズの運用資産総額は2008年末現 在で1983億米ドル(約18兆円)。

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