欧州の小型株:670億ドル相当に流動性なし-ファンドには重荷

欧州小型株の運用を担当するファン ドマネジャーにとって、取引の成立が極めて難しい株式670億ドル(約 6兆3800億円)相当は大きな重荷だ。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、MSCI欧州小型株指 数を構成する1122銘柄で、保有分100万ユーロ(約1億2000万円)の 取引に少なくとも1営業日要する銘柄、すなわち売却困難な銘柄数は1 月時点で前年同月比85%増の724となった。

信用収縮とヘッジファンドによる売りに伴う株式相場急落は、欧州 の小型株ファンドにより大きな打撃を与えている。ロンドンに拠点を置 くマーウィン・インベストメント・マネジメントは、最大460億ポンド 相当の株式が過去12カ月間に取引されていないと推定している。この 額は時価総額が1億ポンドを下回る欧州株全銘柄の時価総額の90%に 相当するという。今後もこの額は増える見込みだ。

ドイツ銀行傘下のDWSインベストメント(フランクフルト)で小 型株ファンドを運用するライク・ホフマン氏は、「欧州の小型株市場に 今、参入するとしたら厳しい。市場での売却が非常に難しいためだ」と 話す。同氏は小型株を時価総額1億ユーロ未満と定義している。

欧州の小型株ファンドはここ1年間の運用成績がマイナス37%。 米投資信託調査会社モーニングスターによれば、欧州の大型株ファンド はマイナス31%、米国の小型株ファンドはマイナス25%。MSCI欧 州小型株指数は58%下落と、類似の米指標、ラッセル2000指数の43% 安を超える下げとなっている。

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