特殊陶株が続伸、構造改革とセンサー成長に期待-ドイツ証は強気

プラグやセンサーなどを手がける 日本特殊陶業の株価が前日比3.4%高の733円まで買われ、続伸した。 ICパッケージ事業の環境悪化などから今期(2009年3月期)業績は 低迷するものの、会社側は事業計画の抜本的な見直しを検討。センサー 事業の成長も追い風となり、11年3月期には業績が改善するとの期待 感が出ている。

同社は1月30日、09年3月期の最終損益が従来の32億円の黒字 予想から一転、126億円の赤字見込みになったと発表。その際、グルー プの事業計画を見直していることを明らかにした。広報担当者によると、 特にパソコン向けICパッケージ(FCパッケージ)を中心に情報通信 事業での赤字が大きくなっていることから、すべての選択肢を含めて現 在検討しているという。

ドイツ証券の金本昭典アナリストは23日付で、同社の投資判断を 新規に「買い」としてカバーを開始した。リポートでは、同社株はFC パッケージの収益動向に大きく左右されてきたとしながらも、同事業は 「撤退、再編に向かう可能性が高いとみられる」と分析。同事業の終息 によって、「株式市場は排ガス、環境規制強化によるセンサーの成長性 を織り込み始めよう」と予想する。

一方のセンサー事業では今後、二輪車向けでのジルコニア酸素セン サーの数量大幅増、全領域空燃比センサー拡大による平均単価上昇効果 と数量増加、「ユーロ5」開始による温度センサーの拡大などへと株式 市場の注目は移り始めるだろうと金本氏は指摘。センサー事業の本格的 な拡大が始まる11年3月期ベースでのゼロ成長ディスカウントキャッ シュフロー(DCF)に基づく900円を目標株価としている。

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