EUの排出権:リセッションで20年にかけ供給過剰に-ドイツ銀

ドイツ銀行によると、世界的なリセ ッション(景気後退)の影響で、欧州連合(EU)の二酸化炭素(CO2) 排出権が2020年にかけて供給過剰になるとの懸念が、トレーダーの間で 高まっている。

ドイツ銀のアナリスト、マーク・ルイス氏(パリ在勤)は23日付の 電子メールの文書で、EU排出権と国連認証排出権(CER)の供給は、 企業に課せられた排出枠と実際の排出量との「差をカバーするのに十分 な水準近くまで増加する可能性がある」との見方を示した。

12年にかけての5年間の排出枠のうち約95%が無償で割り当てら れる見通しだ。ルイス氏は電話インタビューで「無償で割り当てられた 排出枠が市場にとって不透明な要素となっている。もやがかかっている ようなものだ」と述べた。

EUの排出権価格は2年ぶりの高値に達した昨年7月以降、69%下 落している。EU排出権取引制度の第2フェーズは12年までの5年間と なる。第1フェーズの3年間は07年に終了したが、この年に排出権価格 はゼロ近くまで下落。取引制度が有効に機能していないとの批判が高ま った。

ルイス氏は「他の商品市場では供給が12-17年も前に固定されてい ることはあり得ない」と指摘した。

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