債券相場はもみ合い、世界景気懸念で株価下落-20年入札見極めも

債券相場はもみ合い。前日の米国 株相場が世界景気懸念で急落し、日経平均株価が続落して始まったこと から、朝方は買いが先行した。ただ、きょう実施の20年債入札を控え て取引に慎重姿勢も強く、徐々に相場の上値は重くなっている。

東京先物市場の中心限月3月物は、前日比4銭高い139円65銭で 取引を開始した。いったんは139円73銭まで上昇したが、その後は 139円60銭台での推移となっている。3月物の午前9時32分時点で の売買高は3150億円程度。

ドイツ証券チーフ金利ストラテジストの山下周氏は、「前日の米株 市場ではダウ平均株価が200ドルを超える下落となり、1997年以来の 安値となった。日経平均も昨年来安値を試す展開が見込まれ、基本的に 債券は堅調になると考えている」と話していた。

23日の米株式相場は大幅続落。世界的な景気悪化懸念から、素材 など景気敏感株を中心に売り込まれ、ダウ平均は250ドル89セント安 の7114ドル78セントと97年5月以来の安値。S&P500種株価指数 は743.33と97年4月以来の安値となった。一方、米債相場は株安な どを受けて底堅く推移した。

国内株式市場で日経平均は続落。前日比109円48銭安の7266円 68銭で取引を開始した。

10年債利回り1.265%で取引開始

現物債市場で新発10年物の298回債利回りは、前日比0.5ベー シスポイント(bp)低い1.265%で取引を開始した。その後は横ばいの

1.27%で取引されている。市場では「株価と入札結果次第では、相場 が一段高となることもある」(日興シティグループ証券の佐野一彦チー フストラテジスト)との見方が出ている。

こうしたなか、財務省はきょう20年利付国債入札を実施する。表 面利率(クーポン)は前回債と同じ1.9%で、108回債とのリオープン (銘柄統合)となる見込み。発行額は前回債と同じの9000億円程度。 市場では、超長期債の良好な需給関係を背景に無難な結果になるとの見 方が多い。

日興シティグループ証の佐野氏は、20年債入札について、「潜在 的な投資家需要のほか、取引業者のショートカバー(売り建ての買い戻 し)などから、懸念はあまりない」という。

--共同取材:池田祐美、吉田尚史、曽宮一恵 Editor:Norihiko Kosaka,Hidenori Yamanaka

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