デンソー:社債1000億円発行で手元資金を確保-6年4カ月ぶり(3)

自動車部品国内最大手のデンソーが24日、 国内普通社債(SB)1000億円の発行条件を決定した。年限は5年。同社が社 債を発行するのは、2002年10月の起債(1000億円)以来、約6年4カ月ぶり。 事務幹事証券が明らかにした。

社債発行で手元資金を確保

デンソー広報部担当者は、今回の社債発行について、調達した資金は設備資 金に充当するが、まずは手元流動性を確保することで財務基盤を強化することが 目的と語った。同社の08年12月末の連結自己資本は1兆8741億円にのぼり、 自己資本比率は61.7%と高水準。手元流動性は3900億円超。これまで銀行借り 入れで資金を調達してきたが、1000億円規模のまとまった額が確保できること で社債発行に踏み切ったという。

デンソー債は第5回債で表面利率は1.373%、発行価格は100円。利回りの 国債に対するスプレッド(金利上乗せ幅)は、+65bp(1bp=0.01%)で決まっ た。主幹事は野村証券(事務)、三菱UFJ証券が共同で務めた。募集開始は24 日午前10時40分、均一価格販売リリース(完売宣言)は同10時42分。

デンソーの格付けは、ムーディーズがAa1、スタンダード・アンド・プア ーズ(S&P)がAAとしている。S&Pは6日、同社の格付けをAA+からA Aに引き下げた。ムーディーズも昨年12月25日、Aa1を引き下げ方向で見直 すと発表した。

09年3月期は連結で初の赤字

デンソーは3日、自動車メーカー各社の減産の影響などを理由に今期(09 年3月期)の連結業績予想を下方修正すると発表し、従来100億円の黒字を見込 んでいた純損益は640億円の赤字に転じる。連結ベースの赤字は初めてとなる。 前期は2444億円の黒字だった。

営業および経常損益も従来の黒字見通しから初の赤字を余儀なくされる。な かでも第4四半期(09年1-3月期)の純損失は1000億円を上回る規模になる。 これを受けて期末配当予想を従来の27円予想から未定に修正した。

同社を6日、AA+からAAに格下げしたS&Pは、「収益・営業キャッシ ュフローの一段の悪化により、09年3月期のフリーキャッシュフロー(純現金 収支)の赤字は避けられそうにない。10年3月期は設備投資を09年3月期比で 半減させ1500億円程度まで絞る方針だが、収益が引き続き著しく圧迫されると 予想されるため、フリーキャッシュフローの赤字が続く可能性が高い」との見方 を示した。

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Editor:Takashi Ueno、Kenshiro Okimoto

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