債券は堅調か、世界景気懸念で米株下落-入札順調なら一段高も(2)

債券相場は堅調(利回りは低下) な展開が予想される。前日の米国株式市場では、世界的な景気懸念を背 景に主要株価指数が1997年以来の安値水準まで下落しており、米債市 場と同様に円債相場の支えとなりそうだ。この日実施の20年債入札結 果が順調となれば相場がさらに上昇する可能性がある。

日興シティグループ証券の佐野一彦チーフストラテジストは、前日 のダウ平均株価は250ドル下げたと指摘。きょうの債券相場について は、「水準を上げて始まった後、もみ合い。株価と入札結果次第では一 段高となることもある」とみている。

東京先物市場の中心限月3月物は、前日の通常取引終値139円61 銭付近で始まり、日中ベースでは139円50銭から139円90銭程度の レンジで推移しそうだ。23日のロンドン市場で3月物は、東京終値に 比べて3銭安の139円58銭で引けた。

23日の米株式相場は大幅続落。世界的な景気悪化懸念から、素材 など景気敏感株を中心に売り込まれ、ダウ平均は250ドル89セント安 の7114ドル78セントと97年5月以来の安値。S&P500種株価指数 は743.33と97年4月以来の安値となった。一方、米債相場は株安な どを受けて底堅く推移した。

週明け23日の国内先物相場は小幅高。前週末の米国債相場が上昇 した地合いを継続したほか、中小企業向け金融サービスSFCGが民事 再生法適用を申請したことを受けて国内株が続落したことが支援材料と なった。先物3月物は一時139円97銭まで上昇し、約1カ月半ぶり高 値をつけた。結局は11銭高の139円61銭で終了した。3月物の日中 売買高は1兆5937億円。

新発10年債利回りは1.2%台半ばも

現物債市場で新発10年物の298回債利回りは、前日終値1.27% 付近で始まり、日中ベースでは1.2%台後半から半ばでの取引が見込ま れている。

日本相互証券によると、23日の現物債市場で新発10年物の298 回債利回りは、前週末比2ベーシスポイント(bp)低い1.25%で取引を 開始した。その後は、徐々に低下幅を縮め、午後2時半過ぎからは横ば いの1.27%で推移した。

一方、10年物国債の298回債利回りは、東京時間の前日午後3時 時点で、大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、三 菱UFJ証券各社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(BB YF)によると1.28%だった。

20年入札、クーポン据え置きで無難か

財務省はきょう20年利付国債入札を実施する。表面利率(クーポ ン)は前回債と同じ1.9%で、108回債とのリオープン(銘柄統合)と なる見込み。発行額は前回債と同じの9000億円程度。市場では、超長 期債の良好な需給関係を背景に無難な結果になるとの見方が多い。

三菱UFJ証券債券ストラテジストの稲留克俊氏は、20年債入札 について、「割安感と需給面との支えで無難になる」と予想している。

日興シティグループ証の佐野氏は、潜在的な投資家需要のほか、 「取引業者のショートカバー(売り建ての買い戻し)などから、入札に 対する懸念は乏しい」との見方を示している。

--共同取材:池田祐美 Editor:Tetsuzo Ushiroyama,Saburo Funabiki

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