米国債:続伸、株安で質への逃避-市場の関心はFRB議長証言(2)

米国債場は続伸。米政府が銀行 システムへの支援を表明したものの、リセッション(景気後退)深刻 化で企業利益が悪化するとの懸念が強まり、安全な米国債へと資金が 流入した。

30年債相場は上昇。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FR B)議長は24-25日の両日、議会で経済について証言を予定して いる。米財務省は今週、2年債と5年債、7年債を合計940億ドル 入札する。

セージ・アドバイザリー・サービシズ(テキサス州オースティ ン)の共同創業者、マーク・マックイーン氏は、「投資家は質への逃 避姿勢を維持している。当面はこの状況が続くだろう」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後5時49分現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01ポイント)下げて2.76%。10年債(表面利率2.75%、 2019年2月償還)価格は10/32上昇して99 29/32。2年債利回り は2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)低下し0.93%。 30年債利回りは8bp下げて3.51%だった。

2年債に対する10年債の上乗せ利回りは1.82ポイントに縮小。 2週間前は1.97ポイントだった。

米国株式市場では主要株価指数が軒並み下落。S&P500種株価 指数は6営業日連続で下げ、12年ぶり安値を更新した。

ただ、米銀のバンク・オブ・アメリカ(BOA)の株価は7日ぶ りに上昇。シティグループも高く引けた。

米国の金融監督当局は23日、同国の大手銀行に追加資本を注入す る方針を示し、破たんを阻止する決意を表明した。銀行から「強制転換 優先株」を購入し、「必要に応じ時間をかけて」普通株に転換する方針 だという。

ニューエッジUSA(ニューヨーク)のデービッド・ロビン氏は、 「政府がBOAやシティを経営するようなことにはならないと思う」と 語る。「政府はシステムを保護し、銀行が支払い不能にならないよう尽 力はするだろう。道半ばにして国有化というのは行き過ぎだ」と述べた。

バーナンキ議長は24日に上院銀行委員会で半年に一度の証言を予 定している。議事録によると、1月の米連邦公開市場委員会(FOM C)では、消費者金利の低め誘導を目的とした長期国債の購入の是非に ついて議論した。

ドレスナー・クラインオートの米国債トレーディング責任者、ト ーマス・ロス氏(ニューヨーク在勤)は、「米国債の買い取りはFRB が優先して検討している策ではない。最後の手段のような策だ。投資家 は希望を捨てていない」と述べた。

「大量の供給」

米財務省は24日に2年債を400億ドル、25日に5年債を過去最 高額の320億ドル、26日に6年債を同じく過去最高額の220億ドル入 札する。

HSBCセキュリティーズUSAの米国債トレーディング責任者、 チャールズ・コミスキー氏(ニューヨーク在勤)は、「供給を控え、投 資家は米国債を売り持ちにしている」と指摘した。

米国債利回りの動向からは、インフレ期待がこの3カ月に上昇し たことがうかがわれる。10年債利回りと同年限のインフレ連動債(T IPS)の利回り差は110bpに拡大。11月にはマイナスの8bpだ った。過去6カ月の平均はプラスの95bp。

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