株安・円高シナリオ破たんで円に売り戻し圧力-ドイツ証・深谷氏

ドイツ証券の深谷幸司シニア為替 ストラテジストは、株安を受けて円への資金逃避が促されるといった リスク回避シナリオが破たんしているとしたうえで、目先は投機的な 動きを背景に積み上がっていた円買い持ち高の売り戻しに圧力がかか りやすいとみている。

深谷氏は、株価の動向が市場のリスク回避環境を見極めるバロメ ーター(目安)になるとしたうえで、ドル・円相場と日経平均株価の 相関に変化がみられると指摘。足元では株安がリスク回避の円買いで はなく、円安に作用する傾向がみられ、「継続的に株と為替の関係が いままでと違った形になる」可能性があるとみる。

これまではリスク回避に伴う円買いというシナリオで、特に投機 的な動きを中心に円買い持ち高が積み上がってきたが、そのシナリオ が「破たん」し始めて、円売りが促される格好になっているという。

また、需給面では、日本の貿易収支が赤字に転落するなかで、「輸 出サイドの円買いのフローがあまり出ていない」といい、「円買いの 需要が非常に鈍い」状況になっているという。

ただ、深谷氏は、市場の環境そのものはあまり変わっていないとし て、足元は投機的なポジションの巻き戻しに過ぎないといい、「ポジテ ィブな資本の動きはない」状況が続いていると指摘。3月末に日本の年 度末を控えて、国内投資家から「レパトリエーション(自国への資金回 帰)の動きが出てくる可能性はまだ残っている」ともいい、ドル・円相 場は1ドル=90円から95円のレンジを見込んでいる。

--共同取材:曽宮一恵 Editor:Tetsuzo Ushiroyama,Norihiko Kosaka

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