日本株(終了)TOPIXは連日安値、その他金融急落-金融不安続く

週明けの東京株式相場は小幅に続 落し、TOPIXが連日で終値ベースの昨年来安値を更新した。日米で 金融不安が根強く、みずほフィナンシャルグループなどの銀行株の一角 が下落。中小企業向け金融サービスのSFCGが経営破たんした影響で、 オリックスなどその他金融株は急落した。東急不動産などの不動産株、 大成建設など建設株も安い。

明治ドレスナー・アセットマネジメントの若林仁トレーディング部 長は、「米国では金融安定化策の詳細がなかなか決まらないことが、オ バマ政権が銀行の国有化に踏み切るのではとの思惑を呼び込んでしまっ ている」と指摘した。その上で、政府支援下にある米大手自動車メーカ ーの再建計画がとん挫すれば、金融機関の不良債権額が大きく膨らむこ とは避けられず、「金融不安をあおりやすい状況」という。

日経平均株価の終値は前週末比40円22銭(0.5%)安の7376円 16銭、TOPIXは同4.25ポイント(0.6%)安の735.28。東証1 部の売買高は概算で21億3303万株、売買代金は1兆2057億円、値下 がり1003銘柄、値上がり599銘柄。業種別33指数は21業種が下落、 12業種が上昇。

日経平均は上昇場面も、米シティ報道

この日の日経平均は朝方に206円安の7209円まで下げ、終値ベー スの昨年来安値(7162円)に接近する場面があった。ただ、その後下 げ止まったことで、相対的に売り注文が少ない中、「当面の下値を確認 したとの見切り発車的な買いや、公的年金による下支え」(いちよし投 資顧問の秋野充成運用部長)で持ち直した。

午前10時過ぎには、米紙ウォールストリート・ジャーナルが、米 政府がシティグループの普通株を最大で40%取得する可能性がある、 と伝えたことをきっかけに米株価指数先物が上げ、23日の米国株が反 発するとの期待が浮上。午後の開始早々には、日経平均が小幅に上昇転 換する場面もあった。ただ、買い戻しの勢いも弱く、再び下げた。

米シティに関する報道については、「完全国有化により株式価値が ゼロになることを恐れていた市場参加者が買い戻しに動いた」(明治ド レスナーの若林氏)との声があった。一方、東海東京証券の倉持宏朗エ クイティ部部長は、「先週の米株はシティなどの国有化を警戒した売り に押されたことを考えると、ポジティブなニュースとは言いがたい」と 指摘している。

米上院銀行委員長が銀行の国有化必要とも

米国では20日、民主党のクリストファー・ドッド米上院銀行委員 長が、一部の米銀行が「短期間」、公的管理下に入る必要が出てくる可 能性に言及。銀行国有化で、株主の利益が失われるとの観測が強まった。 一方、日本では農林中央金庫が20日、年度内に傘下の金融機関から最 大1兆9000億円の資本を調達すると発表。金融混乱の中で損失が拡大 したため、当初予定の1兆円を大幅に上回る資本増強に動いた。

投資家のリスク回避姿勢が強まり、みずほFGと三菱UFJフィナ ンシャル・グループは連日で52週安値を更新したほか、りそなホール ディングスなど銀行株の一角が安く、川崎汽船など海運株、三井物産な ど商社株、ファーストリテイリングなど小売株も安い。増資による株式 価値の希薄化懸念も重なった東芝は、約30年ぶり安値水準に沈んだ。

SFCG破たんで売り波及、都市鉱山や松竹高い

資金繰り悪化を理由に、東京地裁に民事再生手続き開始を申し立て て受理されたSFCGが大量の売りを集め、ストップ安水準で比例配分。 連想売りから、東証その他金融業指数が6.6%安で、業種別指数の値下 がり率1位となった。SFCGの第2位株主である光通信は急落。信用 収縮を警戒する格好で、不動産、建設など相対的に負債が多い業種の銘 柄群も下げが目立った。東証1部の値下がり率上位には、NISグルー プ、日本アジア投資、アイフルなどが並んだ。

半面、金先物価格の上昇を背景に、アサヒプリテック、松田産業、 住友金属鉱山など都市鉱山、非鉄金属株が上昇。中国で高速鉄道車両用 の駆動装置を受注した、と22日付の日本経済新聞朝刊で報じられた東 洋電機製造は大幅続伸。23日付の日経新聞朝刊で、在庫調整の進展で 減産を緩和すると伝わった新日鉱ホールディングス、昭和電工など一部 の素材株も堅調。配給映画が米アカデミー賞の外国語映画賞を受賞した ことが材料視され、松竹は急伸した。

ジャスダック指数は連日安値、MAGねと急落

国内新興市場の主要株価指数は、ジャスダック指数が前週末比

0.78ポイント(1.9%)安の39.84と3日続落し、連日で昨年来安値 を更新した。東証マザーズ指数は同7.98ポイント(2.7%)安の

289.32と8日続落。大証ヘラクレス指数は同5.93ポイント(1.3%) 安の453.19と6日続落。

個別では、筆頭株主がSFCGのMAGねっとがストップ安比例配 分。2008年12月期の有価証券報告書に継続企業の前提(ゴーイン グ・コンサーン)に関して重要な疑義が存在している旨を注記すると発 表した日本エスコンもストップ安。半面、自社株式の取得枠を設定した エイジアがストップ高比例配分。09年12月期の連結最終損益が黒字に 浮上する見通しのフォーサイド・ドット・コムは大幅高。

--共同取材:近藤 雅岐 Editor:Shintaro Inkyo

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