午後の日本株:金融や不動産中心小安い、米シティ報道も-松竹は急騰

午後の東京株式相場は小安く推移。 世界的な金融システム不安がくすぶり、みずほフィナンシャルグループ、 損保ジャパンなど金融株の一角が安い。中小企業向け金融サービスのS FCGが経営破たんした影響で、オリックスなどその他金融株の下げが 目立つほか、東急不動産などの不動産株、大成建設などの建設株といっ た相対的に有利子負債の大きい業種群も売られている。

午後1時57分時点の日経平均株価は前週末比47円66銭 (0.6%)安の7368円72銭、TOPIXは同6.39ポイント (0.9%)安の733.14。東証1部の売買高は概算で16億1418万株、 売買代金は8809億円、値下がり1130銘柄、値上がり466銘柄。業種 別33指数は24業種が下落、9業種が上昇。

BNPパリバ証券の平塚基巳ストラクチャード・ソリューション部 部長は、「20日の米国株式相場が銀行の国有化懸念で下げた流れを引 き継いだ上、国内ではSFCGの破たんでノンバンクなどの資金繰りの 厳しさがあらためて確認され、金融株に売り圧力がかかりやすい」との 認識を示した。

東証1部の下落率上位は日本アジア投資やアイフル、ロプロ、武富 士、オリックス、長谷工コーポレーション、青木あすなろ建設など。半 面、上昇率上位では、金先物価格がおよそ1年ぶりに1オンス=1000 ドルに乗せたことが材料視され、住友金属鉱山やアサヒプリテックが急 伸。配給映画の「おくりびと」が第81回米アカデミー賞の外国語映画 賞を受賞したことを受け、松竹は一段高となった。

午後早々に日経平均は上げ転換

日経平均は朝方に206円安の7209円まで下げた後は、年金資金な どによる買い支え観測などもあって下げ渋っており、午後の取引開始 早々には小幅に上昇転換する場面があった。米紙ウォールストリート・ ジャーナルが、米政府がシティグループの普通株を最大で40%取得す る可能性があると伝えたことをきっかけに、米株価指数先物が値を切り 上げ、23日の米国株が反発するとの期待が広がる格好となっている。

東海東京証券の倉持宏朗エクイティ部部長は、シティに関する報道 について「先週の米株はシティなどの国有化を警戒した売りに押された ことを考えると、ポジティブなニュースとは言いがたい」と指摘。直近 で市場参加者が株式投資に極度に弱気に傾いていただけに、「報道を手 掛かりに短期筋によるショートカバー(売り方の買い戻し)が誘発され た」と見ていた。買い戻しの勢いも弱く、日経平均は上昇転換後、すぐ に再びマイナス圏での取引となっている。

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