日本株は続落、金融不安くすぶり銀行が連日安-輸出や小売も売り先行

週明けの東京株式相場は続落。世 界的な金融不安がくすぶり、みずほフィナンシャルグループなどの銀行 株に連日で売りが先行。安全資産との位置付けで金先物が買われるなど、 投資家のリスク回避姿勢は一段と強まっており、ホンダやキヤノン、フ ァナックといった輸出関連株、ファーストリテイリングなど小売株も安 く、幅広い業種、銘柄から投資資金が流出している。

午前9時17分時点の日経平均株価は前日比166円61銭(2.3%) 安の7249円77銭、TOPIXは同13.98ポイント(1.9%)安の

725.55。東証1部の下落銘柄は1315、上昇は190。業種別33指数は その他金融、保険、海運、鉄鋼、銀行、輸送用機器など32業種が下げ、 電気・ガスの1業種のみ上昇。

立花証券の平野憲一執行役員は、「金融問題と景気先行き不安が収 まらず、世界の株式相場が下値模索の展開になってきた。今週中にも日 経平均は終値ベースの昨年来安値(7162円)を試す場面がありそう だ」と話している。

米上院銀行委員長が銀行の国有化必要とも

米国では20日、民主党のクリストファー・ドッド米上院銀行委員 長が、一部の米銀行が「短期間」、公的管理下に入る必要が出てくる可 能性を指摘した。ドッド氏の発言内容が伝わったことをきっかけに、政 府の金融機関救済で銀行が国有化され、その結果株主の利益が失われる との観測が強まり、同日の米株式市場では金融株などが売られた。

ギブズ大統領報道官は20日の記者会見で、米政府は「民間が保有 する銀行システム」の維持を望んでいると発言したが、株価の下支え効 果は限定的だった。ダウ工業株30種平均は前日比100.28ドル (1.3%)安の7365.67ドルで終えた。

質への逃避で金価格1000ドルへ

一方、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金 先物相場は20日、ほぼ1年ぶりに1オンス=1000ドルを突破。株安 と金融不安や景気後退の深刻化を背景に投資家の不安が高まり、価値保 存手段として着目された金に資金が流入した。世界的な金融不安が高ま る中、投資資金の「質への逃避」が加速しており、東京株式市場でも幅 広い銘柄が売りに押されている。

みずほFGと三菱UFJフィナンシャル・グループが連日で52週 安値を更新するなど銀行株が安く、東京海上ホールディングスなど保険 株も売られている。トヨタ自動車やホンダなど自動車株、キヤノンやソ ニーなど電機株、コマツなど機械株も安い。Fリテイリなど小売株、新 日本製鉄など鉄鋼株も下げている。

SFCG破たんでその他金融売り、東洋電高い

資金繰り悪化を理由に、東京地裁に民事再生手続き開始を申し立て て受理されたSFCGが売り気配。SFCGと同業のその他金融業種で、 連想売りが広がっており、ロプロ、NISグループが大幅安。中国の石 油最大手、中国石油天然ガス集団(ペトロチャイナ)との大阪製油所の 共同運営開始を延期すると発表した新日本石油も売りが優勢。

半面、中国で高速鉄道車両用の駆動装置を受注した、と22日付の 日経新聞朝刊で報じられた東洋電機製造が上昇して開始。九州電力や大 阪ガスなど、景気動向に左右されにくいディフェンシブ銘柄の一角も高 い。

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