SFCG:民事再生手続き、負債総額3380億円-不動産市況悪化で(7)

中小企業対象に金融サービスを提 供するSFCGは23日、東京地裁に民事再生手続き開始を申し立てて 受理された。不動産市況悪化で主力の不動産担保貸し付けの資金繰りが 悪化、自助努力の再建を断念した。今年最大の上場企業の破綻(たん) になる。

東証で23日開示した資料によると負債総額は3380億円。過払い金 返還請求増加で経営環境が悪化していたSFCGは、不動産担保貸し付 けを強化していた。ここにサブプライムローン(信用力の低い個人向け 住宅融資)問題に端を発する金融危機が重なり、国内外の金融機関から の資金調達が困難になった。

サブプライムローン問題後、従来の米系金融機関からの資金調達に 加えて欧州系や国内金融機関からの調達、資産処分による資金調達とい った方法で事態改善を図った。それでもリーマン・ブラザーズ破綻の影 響も加わり資金繰りは厳しく、2月決済資金の調達が難しくなった。

帝国データバンク情報部の中森貴和課長は「貸金業法改正でビジネ スモデルの変化を迫られる中、資金調達先の大半がリーマンといった外 資系だったことや、メガバンクが融資を絞った新興不動産企業の資金調 達先だったことで資金繰りに行き詰った」と指摘した。その上でSFC Gに資金を頼っていた中小・零細企業へのダメージは大きいと予想した。

創業者の大島健伸会長は東証で記者会見し「去年8月のアーバンコ ーポレイションの破綻以降、資金調達はほぼ不可能になった」と不動産 会社倒産が相次いだ中で資金繰りに行き詰ったことを明らかにした。今 後については「民事再生手続きが軌道に乗ったら会長は辞任する。退職 金はもらわない」と述べた。

SFCGは今後、スポンサー(支援企業)を選定してその支援で事 業再生を目指すことになる。また東京で債権者説明会を開催する。東証 はSFCG株式を3月24日付で上場廃止にすると発表した。ブルーム バーグ・データによると、SFCGは転換社債(CB)2銘柄(2011 年6月償還、2013年3月償還)を発行している。

河村建夫官房長官は記者会見でSFCGの経営破綻について「経営 の在り方等も問われると思うが他への影響も大きい。十分注視をしなが ら、それぞれの所管において対応していただかないといけない」などと 述べた。金融庁の佐藤隆文長官は同日夕の会見で「事業者金融はわが国 の経済活動の中で一定の重要性を持っている。今後、この影響を注意深 くみていきたい」と指摘した。

--共同取材 東京 桑子 かつ代、広川高史、伊藤小巻 Editor : Yoshito Okubo,Keiichi Yamamura, Kazu Hirano

参考画面: 記事についての記者への問い合わせ: 東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno +813-3201-8841 e.ueno@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ: 大久保 義人 Yoshito Okubo +813-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net Peter Langan +813-3201-7241 plangan@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE