東京外為:ドル・円もみ合いか、米銀国有化懸念と国内政治の混迷で

週明けの東京外国為替市場ではド ル・円相場がもみ合う見通し。景気悪化や政治の混迷といった円の弱 気材料がくすぶる一方、米国では銀行大手の国有化懸念など金融不安 が払しょくされず、積極的にドルも円も買いづらい状況が続きそうだ。

早朝の取引ではドル・円相場が1ドル=93円台半ばを中心に推移。 先週は一時、1月6日以来となる94円46銭までドル高・円安が進ん だが、週末にかけてはドルが伸び悩み、20日の海外市場では92円52 銭までドルが売られる場面も見られた。

一方、前週末には対ドル、対円でユーロの買い戻しが進んだが、 中東欧の経済混乱を背景に欧州金融不安がくすぶるなか、積極的にユ ーロの上値も追いにくい。

ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.28ドル台前半と前週末に付けた 1週間ぶり高値(1.2884ドル)からユーロが水準を切り下げている。 ユーロ・円相場も前週末の高値、1ユーロ=119円99銭を下回る水準 で週明けの東京市場を迎えている。

米銀の国有化懸念

20日の米株式市場ではシティグループとバンク・オブ・アメリカ (BOA)の株価が急落。米政府による国有化懸念が高まったことが 背景で、ダウ工業株30種平均は一時1997年以来の安値(終値ベース) を割り込んだ。

その後、BOAのケネス・ルイス最高経営責任者(CEO)が自 力でリセッション後退)を乗り切ることは可能と表明。ホワイトハウ スのギブス報道官もオバマ政権が「民間が保有する銀行システム」を 望んでいると述べたため、株価は下げ幅を縮小した。

もっとも、クリストファー・ドッド米上院銀行委員長(コネティ カット州、民主党)は銀行が「短期間」、公的管理下に入る必要が出 てくる可能性を指摘しており、今後も金融機関の国有化懸念はくすぶ り続けそうだ。

米経済ニュース専門局CNBCによると、米財務省は今週、金融 システム支援計画を発表する。また、21日付けの英紙フィナンシャ ル・タイムズは、米銀のストレステスト(資産査定)が実施され、直 ちに資本が必要と判断された銀行は一部国有化される可能性や、連邦 預金保険公社(FDIC)を通じて完全に国有化される公算もあると 伝えている。

米住宅指標が目白押し

米国では今週、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長 が議会証言を行うほか、住宅関連指標を中心にマクロ経済指標の発表 が相次ぐ。オバマ米大統領は先週、7870億ドル規模の景気対策法案に 署名、総額2750億ドル規模の住宅支援策も発表したが、予想を下回る 指標が相次げば、景気悪化スピードに政策対応が追いつかないとの懸 念が高まり、株価やドルの下押し圧力につながる可能性がある。

一方、国内でも27日を中心に1月の失業率や鉱工業生産など注目 の経済指標が目白押しで、急激な景気悪化が改めて浮き彫りとなりそ うだ。

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