米国株(20日):下落、銀行国有化観測で-シティグループ安い(2)

米株式相場は下落。S&P500種 株価指数は週間ベースで下落、ここ3カ月で最大の値下がりだった。政 府の金融機関救済で銀行を国有化し、その結果株主の利益が失われると の観測が売り材料だった。

金融のシティグループは下落。ダウ工業株30種平均は一時1997 年以来の安値(終値)を割り込んだ。その後、ギブズ大統領報道官が政 府は「民間企業による金融システム」の維持を望んでいると発言したの が好感され、一部値を戻した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)は一時36%安まで売り進まれ たが、ケネス・ルイス最高経営責任者(CEO)が自力でリセッション (景気後退)を乗り越えられると述べると、買いが戻り、値下がり分を ほぼ取り戻した。

S&P500種株価指数は前日比1.1%安の770.05。ダウ工業株30 種平均は100.28ドル(1.3%)安の7365.67ドル。

スイスのフォントベル・ホールディングの米国部門で米株市場の 責任者、エドウィン・ワルチャック氏は「市場では多くの不安が渦巻い ている。最悪のシナリオである銀行国有化の可能性もある。この観測で シティグループやBOAが打撃を受けている。相場をみれば明らかだ」 と語った。

週間ベース

S&P500種は週間ベースで6.9%下げ、昨年11月20日に記録 した11年ぶり安値の752.44をわずかに2.3%上回る水準で引けた。 年初来では約15%安と、過去最悪のスタートとなっている。

シティは22%下げて18年ぶりの安値。事情に詳しい関係者1人 によると、シティは特に政府と話し合いはしていない。

BOAは3.6%下げた。ルイスCEOは、従業員向けの文書で 「この難局面を自力で乗り切れるだけの資本や流動性、収益力がある」 と述べ、「この先、追加支援は必要ないと確信している」と続けた。同 社広報担当は文書内容を確認した。

JPモルガン・チェースは3.4%安。元オッペンハイマーのアナ リスト、メレディス・ホイットニー氏は同氏が調査対象にしている金融 機関のうち、現在の水準で配当を維持できる企業はないだろうとの見方 を示した。

GE、通信株

ブルームバーグのまとめたデータによると、S&P500種の採用 企業のうちすでに400社が決算を発表しているが、全体では計755億 ドルの赤字だった。

電機複合大手ゼネラル・エレクトリック(GE)は6.8%安。 1995年以来の安値で終えた。GEはこの日のダウ工業株30種平均銘 柄で最大の値下がり株となった。サンフォード・C・バーンスティーン は同社の金融部門で前例のないほどの減益になると予想している。

通信のAT&Tとベライゾン・コミュニケーションズは上昇。ゴ ールドマン・サックス・グループは2010年には利益が増加するとの見 通しに基づき、両社株式の投資判断を引き上げた。

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