アジア株:下落、MSCI指数は3カ月ぶり安値-企業収益に懸念

20日のアジア株式相場は下落。 MSCIアジア太平洋指数が3カ月ぶりの安値となった。世界的なリ セッション(景気後退)深刻化で不良債権関連コストが膨らみ、企業 収益を損ねるとの懸念が広がった。

オーストラリア4位の銀行、オーストラリア・ニュージーランド 銀行(ANZ)は1.2%安。同行の最高経営責任者(CEO)が不良 債権の拡大を明らかにしたことを嫌気した。豪カンタス航空は4.3% 安。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスによる格 下げと原油価格上昇が材料視された。大幅減益見通しを示したブリヂ ストンも大きく売られた。

フォルティス・インベストメント・パートナーズ(シドニー)で 約32億ドル相当の運用に携わるセオ・マース氏は、「痛みが全体に広 がり始めた。利益率が急速に落ち込んでおり、今後も悪化するのは確 実だ。現時点で投資リスクを取ろうとする意欲は全く見受けられない」 と述べた。

MSCIアジア太平洋指数は日本時間午後3時45分現在、前日 比2.3%安の75.96と、このままなら終値は昨年11月20日以来の 安値となる。今週は7%安と、年初来下落率は15%に拡大。昨年の年 間下落率は過去最悪の43%だった。

日経平均株価前日比141円27銭(1.9%)安の7416円38銭で 終了。TOPIXは同12.06ポイント(1.6%)安の739.53で、1984 年1月5日(737.39)以来の低水準となった。

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