債券軟調、米債安や20年債入札に向けた売り-一時は1.28%(終了)

債券相場は軟調(利回りは上 昇)。前日の米国債相場が需給悪化懸念などで下落したことに加えて、 来週24日に行われる20年債入札に向けた売りなどが優勢になり、 長期債や超長期債を中心に下落した。

大和住銀投信投資顧問国内債券運用第2グループリーダーの伊 藤一弥氏は、「来週の米債市場の大型入札や国内の20年債入札を意 識している。株価は節目の7500円を割り込んで下落している。リス ク許容度が低下し、債券を売って利益を確定する動きとなった」と述 べた。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比11銭安の139円54 銭で寄り付いた後、いったんはプラス圏に浮上し、139円68銭まで 上昇した。その後、再び売りが優勢となり、一時は139円45銭まで 下落した。結局、15銭安の139円50銭で終了した。3月物の日中 売買高は1兆4474億円。

東京海上日動火災保険投資部債券投資グループリーダーの岳俊太 郎氏によると、「日銀金融政策決定会合が終って、材料出尽くしとい う感じだ」という。

日経平均株価は反落。前日比141円27銭安の7416円38銭で 取引を終了した。麻生太郎首相が週末にも辞任という一部観測記事が 報じられたことに関しては、「総選挙になればバタバタするので影響 は不透明。仮に民主党政権になっても、景気に有効な手立てがあるわ けではない」(三井住友アセットマネジメント保険資産運用第1グル ープヘッドの堀川真一氏)との声も聞かれた。

新発10年債利回りは一時1.28%

現物債市場で新発10年物の298回債利回りは、前日比変わらず の1.26%で取引開始。その後は、徐々に水準を切り上げ、一時は2 ベーシスポイント(bp)高の1.28%まで上昇した。次第に戻して、午 後4時過ぎからは1bp高い1.27%で推移している。

来週24日の20年債入札が意識され、超長期債相場も軟調。新 発20年債利回りは0.5bp高い1.91%、新発30年債利回りは2bp 高い1.915%で推移している。

企業年金連合会年金運用部債券グループ・チーフファンドマネジ ャーの川﨑勉氏は、「長期債は需給懸念がある中、来週の20年債入 札を控えて弱含み。欧米市場での国債増発懸念も一因だ」と説明した。

日本証券業協会が20日に発表した1月の公社債投資家別売買高 では、都市銀行が3392億円、外国人が3879億円の売り越しとなっ た。半面、信託銀行が1兆4626億円、生保・損保が8594億円、信 用金庫が7454億円、農林系が7283億円の買い越しだった。

モルガン・スタンレー証券債券ストラテジストの伊藤篤氏は、 「生保や農林系の買い。金利水準や輪番(国債買い入れオペ)の10 年超購入額の失望感にもかかわらず、超長期に対する需要はしっかり している」と分析している。

--共同取材:宋泰允 Editor:Hidenori Yamanaka,Tetsuzo Ushiroyama

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