新日石:ペトロチャイナとの大阪製油所共同運営計画6月以降に延期

新日本石油は20日、当初4月に予定 していた中国の石油最大手、中国石油天然ガス集団(ペトロチャイナ) との大阪製油所(大阪府高石市、精製能力日量11万5000バレル)共同 運営の開始を、6月以降に延期すると発表した。

新日石は、ペトロチャイナとの間に設立した合弁会社(出資比率は 新日石51%:ペトロチャイナ49%)に大阪製油所を売却し、同製油所で 精製した石油製品を国外の市場で販売することを計画していた。

都内で会見した平井茂雄常務取締役は、延期について、「合弁契約を 締結する上で手続きなどに時間を要しているため」と説明。具体的には、 世界的な景気後退の影響で石油製品の価格が下落し、販売利益が悪化し ていることから、「精製コストの削減や、製油所運営の効率化を議論して いる」という。しかし、平井氏は「契約の時期が遅れるだけで、凍結や 決裂は考えていない」と計画自体に変更はないことを強調した。

新日石は、中国をはじめ海外市場で大きな販路を持つペトロチャイ ナと組んで、大阪製油所を輸出型製油所に転換し、石油製品の需要が減 少している国内市場の需給バランス改善を狙っている。両社は08年5月 に、共同運営について合意。ペトロチャイナは、中国内の製油所不足を 補うことを目論んでいた。

新日石は、ペトロチャイナ傘下の中国石油国際事業有限公司(ペト ロチャイナインターナショナル)向けに日量7万バレルの原油(2008年 度分)を精製する受託精製契約を交わしている。当初は、3月末の契約 失効に伴い、大阪製油所の共同運営による石油製品供給に移行する方針 だったが、計画に遅れが生じたことで、「先方から維持したいと言われれ ば、空白期間は既存の受託精製契約を継続する」(平井常務)方針という。

日量7万バレルで取り決められた受託精製契約については、足元の 需要減少が影響し、実質的には同5万バレル程度まで減っているという。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE