中国:シティなど外銀に融資拡大で圧力-景気支援の「貢献」求める

中国政府は国内銀行に加えて、デフ ォルト(債務不履行)懸念で融資に慎重になっている米シティグループ や英HSBCホールディングスなど外国銀行に対しても融資を増やすこ とで低迷する景気を支えるよう圧力をかけている。

中国銀行業監督管理委員会(銀監会)上海支部は19日、外銀に中国 経済に「一段と貢献する」よう求め、中小企業向け融資の拡大を呼び掛 けた。上海は中国全土の外銀融資の61%を占めるが、先に公表された統 計では、上海の外銀融資が1月に減少したことが示された。

中国国内の支店網で上位の外銀4行、HSBCと英スタンダード・ チャータード銀行、香港の東亜銀行、シティはそれぞれ本店を置く国・ 地域での信用関連損失と景気悪化への対応を迫られている。

交通銀行の投資銀行子会社、交銀国際の調査責任者(北京在勤)、楊 青麗氏は、中国では国が支援するインフラ事業向け融資はまず国内の銀 行が受け持つため、当局の融資拡大の要望を受け入れる外銀はより高い リスクの引き受けを迫られる可能性があると予想する。「リスクの高い企 業への融資であっても、様子見している余裕はもうない。それだけが今、 外銀に残されているビジネスだ」と話す。

中国人民銀行の上海支店によれば、上海では外銀が人民元建て融資 を1月に17億8000万元(約245億円)減らした。一方、当局の呼び掛 けに応じている国内銀行の新規融資は過去最高の950億元に達した。外 銀は昨年1月、融資を123億元増やしていた。

許認可

米政府から巨額の資本注入を受けたシティは日本の傘下企業を売り に出している。モルガン・スタンレーのアナリストの試算では、HSB Cは米国の不良債権が増えれば、最大350億ドル(約3兆2900億円)の 資本増強が必要になる可能性がある。東亜銀は今週、ここ40年余りで初 の赤字決算を発表した。

楊氏は、銀行側が融資拡大という当局の要望を無視すれば、事業の 先行きを危険にさらすことになると指摘する。「当局に従わなければ、新 支店開設や新商品導入の認可は恐らく下りないだろう」と語る。

シティの広報担当(上海在勤)、スティーブン・トーマス氏は、同行 の「中国部門は2009年およびそれ以降も顧客の要望のサポートに取り組 み続ける」と述べた。スタンダード・チャータード銀と東亜銀、HSB Cの広報担当者はコメントを控えている。

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