日本株下げ拡大、金融不安と業績懸念-みずほFGは10月安値抜ける

週末午後の東京株式相場は下げ幅 を拡大。TOPIXは、終値ベースの昨年来安値(746.46ポイント、 2008年10月27日)を下回ったまま軟調に推移し、日経平均株価は11 月21日安値の7406円18銭を一時下抜けた。

世界的に根強い金融不安を受け、みずほフィナンシャルグループが ほぼ4カ月ぶりに52週安値を更新。三菱UFJフィナンシャル・グル ープも12月安値を割り込んだ。東芝やブリヂストン、ソニーなど業績 悪化銘柄も安い。

野村証券投資情報部の品田民治課長は、「金融機関の追加損失計上 に伴う世界的な公的関与の強まりを懸念している。売買低迷も金融問題 による影響が大きい」と話した。

午後1時32分時点の日経平均株価は前日比136円29銭(1.8%) 安の7421円36銭、TOPIXは9.91ポイント(1.3%)安の

741.68。東証1部の売買高は概算で12億5114万株。値上がり銘柄数 は401、値下がり銘柄数は1201。東証業種別33指数の騰落状況は、値 上がり業種が4、値下がり29。一方、昼休み中の東証立会外では約 117億円のバスケット取引が成立した。

海外金融不安、国内でも信用リスク

きのうの米国市場では、バンク・オブ・アメリカ(BOA)やシテ ィグループが14%安と急落、格下げされたプルデンシャル・ファイナ ンシャルも16%安となった影響で、S&P500種の金融株指数が14% 安と、52週安値を更新した。金融安定化法案の不良債権買い取りスキ ームが明確化しない中、実体経済の悪化による不良債権の拡大に金融機 関が耐えられないとの悲観論が出ている。

また、ゴールドマン・サックス・グループでは、クレジットカード のデフォルト(債務不履行)が今年末までに10-11%に達する可能性 があると指摘した。格付け機関フィッチによると、1月時点では7.5% だった。米国の金融不安があらためて高まる格好となっており、シカゴ 24時間電子取引システム(GLOBEX)ではS&P500種株価指数 先物が基準価格比マイナスで推移している。

キャッシュ警戒

一方、国内では極端な企業業績悪化により、企業の信用リスクが拡 大していることも国内銀行株の信用コスト増加懸念となり、下げが拡大 する一因となっている。

ゴールドマン・サックス証券では19日付で「現金燃焼率:資金調 達が必要となるのはどの企業か」と題するリポートを作成した。リポー トでは、2008年10-12月期決算が示すように、フリーキャッシュフ ローがマイナスに転じる企業が増加しているとし、現金燃焼率との比較 でキャッシュ残高の低い企業は住友金属工業、三菱重工業、神戸製鋼所 の3社などとしている。午後1時30分時点では、住金は1.7%安、三 菱重は3.9%安、神戸鋼は3.3%安。

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