債券相場は小幅安、米債安警戒で売り先行-景気懸念や株軟調が支え

債券相場は小幅安(利回りは上 昇)。前日の米国債相場が需給懸念などで下落した地合いを引き継ぎ、 売りが先行した。その後は、景気悪化懸念を背景に、日経平均株価が軟 調に推移したことなどが下支え要因となり、相場はやや下げ渋った。

トヨタアセットマネジメントのチーフファンドマネジャー、深代 潤氏は、「米国債は、需給不安がくすぶっており、金利低下が止まると 売りが出やすい。日銀金融政策決定会合では、ターム(期日)物金利の 明示的な引き下げは示されず、補完当座預金制度で付利も外されなかっ た。さらなる足元からの金利引き下げ決定ではなかった」と述べた。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比11銭安の139円54銭 で寄り付いた後は、下げ幅を縮小し、プラス圏に浮上、139円68銭ま で上昇した。その後、再び売りが優勢になって、午前10時過ぎには 139円48銭まで下げた。結局、9銭安の139円56銭で終了した。3 月物の午前売買高は8431億円。

日経平均株価は反落。前日比102円25銭安の7455円40銭で午 前の取引を終了した。野村証券チーフストラテジストの松沢中氏は、今 後を見通す上で、株価動向が1つの鍵と指摘。「株価の下落が進めば、 これまでの政策効果を見極める余裕はなくなり、直ちに追加緩和策を示 さざるを得ない局面に追い込まれる可能性がある」という。

19日の米国債相場は続落。1月の米生産者物価指数(PPI)が 予想以上に上昇したことから売りが出た。また、来週の入札では、応札 引き寄せのために利率が引き上げられるとの観測も相場を押し下げた。 一方、米株式相場は下落。ダウ平均は6年ぶり安値に下げた。

新発10年債利回りは1.265%

現物債市場で新発10年物の298回債利回りは、前日比変わらずの

1.26%で取引開始後は、若干水準を切り上げ1.27%まで上昇した。し かし、その後は水準を若干切り下げ、結局、0.5ベーシスポイント (bp)高い1.265%で引けた。

来週24日の20年債入札が意識され、超長期債相場も軟調だ。新 発20年債利回りは1.5bp高い1.92%、新発30年債利回りは3bp高 い1.925%で午前を終えた。

T&Dアセットマネジメントのシニアファンドマネジャーの竹田竜 彦氏は、「日銀政策決定会合の内容に意外性がなかったことなど、金利 の動きを方向付ける決め手となる材料がない。米自動車大手の救済の話 もまだ不透明で動きにくい」と語った。

市場では、「G7(7カ国財務相・中央銀行総裁会議)でもデフレ スパイラルを回避するため、景気が悪くなれば、財政政策で底抜けを防 ぐという姿勢。金利低下も一方向で進みにくい感じ」(深代氏)との声 も聞かれた。

日本証券業協会が20日に発表した1月の公社債投資家別売買高で は、都市銀行が3392億円、外国人が3879億円の売り越しとなった。 半面、信託銀行が1兆4626億円、生保・損保が8594億円、信用金庫 が7454億円、農林系が7283億円の買い越しだった。

--共同取材:宋泰允 Editor:Hidenori Yamanaka, Norihiko Kosaka

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