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農林中金:年度内に1兆9000億円の資本増強-上野理事長は辞任(3)

農林中央金庫は20日、年度内に 傘下の金融機関から最大1兆9000億円の資本を調達すると発表した。 金融混乱の中で投資を積極化したことが裏目に出て損失が拡大したた め、当初予定の1兆円を大幅に上回る額を確保して目減りした自己資 本を増強する。上野博史理事長はこの責任を取り辞任する。

都内で開催した臨時総代会で資本金の上限枠拡大を決議した。信 用農業協同組合連合会などから出資を受ける。上野理事長は6月の任 期を待たずに3月末での辞任を表明、後任に4月1日付で河野良雄副 理事長が昇格する。これまで農林水産省からの天下りが続いていたが、 初の生え抜きトップとなる。

通期赤字の可能性も

同日の会見で上野理事長は、資本調達によって「3月末時点で十 分な自己資本比率を実現できる」とし、財務の健全性確保に自信を示 した。ただ、「未曾有の危機で、今年度は通期で赤字になるリスクが ある」と述べた。河野副理事長は、業績悪化の経営責任として「役員 は12月から報酬20%を返上している」ことを明らかにした。

スタンダード・アンド・プアーズの大洞聖子アソシエイトディレク ターは、農林中金の増資について「調達は系統金融機関からの付け替 え的な側面があり、格付け上ポジティブな評価はできない」とする。 今後については「系統からの資金を運用するビジネスモデルが宿命で あるだけに、リスク管理を慎重にする必要がある」と指摘する。

国際分散投資を進める農林中金は、米サブプライム問題が顕在化 して以降も証券化商品への投資を拡大した結果、2008年9月末の有価 証券評価損が1兆5700億円に膨らみ業績が悪化した。9月末の純資産 額は3月末比約7800億円減少して2兆4200億円となり、財務基盤の 充実のため資本増強を検討していた。

●河野良雄氏(こうの・よしお)1948年11月19日生、60歳。72年 京都大卒、農林中央金庫入庫、証券業務、総合企画部長を経て01年常 務、06年専務、07年6月代表理事副理事長。

--共同取材:谷口崇子 Editor:Kazu Hirano, Takashi Ueno

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 河元 伸吾 Shingo Kawamoto +813-3201-3540 skawamoto2@bloomberg.net 日向 貴彦 Takahiko Hyuga +813-3201-7498 thyuga@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 大久保 義人 Yoshito Okubo +813-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net Philip Lagerkranser at +852-2977-6626 Lagerkranser@bloomberg.net

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