日本国債の保証コスト上昇、円の安全通貨としての地位喪失を示唆か

バークレイズ・キャピタルは、ク レジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場での日本国債の保証コ スト上昇について、円が「安全通貨」としての地位を失い始める可能性 があることを示唆しているとの見方を示した。

日本国債のCDSスプレッドは今週、一時120.7ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)と、ここ4年余りで最も高い水準に上昇 した。日本の景気が欧州や米国よりも悪化するとの兆候が示されたこと が背景にある。16日に発表された昨年10-12月期の国内総生産(G DP)は、1974年以来の大幅な落ち込みとなった。中川昭一前財務相 兼金融担当相は17日、7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)閉幕 後にもうろうとした状態で記者会見を行った責任を取って辞任した。

バークレイズ・キャピタル証券の森田長太郎チーフストラテジス トは、日本国債の保証コスト上昇について、欧米の金融危機からの逃避 資金が円に流れるなかで築かれた世界最強通貨としての円の地位がマイ ナスの方向に向かっていることをあらためて示すものだと指摘。日本は 金融危機にはそれほど直面していないかもしれないが、経済的には先進 国中で最も打撃を受けつつあるとの見方から、世界的に「日本売り」の 動きが出始めていると述べた。

ICAPによれば、日本国債の5年物CDSスプレッドは日本時 間午前11時3分時点で、10bp低下の110bp。17日には120.7bp と、少なくとも04年10月以来の高水準を付けた。CMAデータビジ ョンによれば、先週末は77.5bpだった。

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