日産自:中東向け小型乗用車はメキシコで生産へ-円高で日本から移管

仏ルノーと資本・業務提携関係に ある日産自動車は、これまで日本で行っていた中東諸国向け小型乗用車 の生産をメキシコに移管する。1ドル=90円台まで進行した円高で輸 出採算が急速に悪化しているための措置で、すでに日本での生産を停止 している。現状の為替水準が長期化すれば生産の海外移管車種をさらに 拡大する方針。

日産自のアラン・ダサス最高財務責任者(CFO)は18日、ブル ームバーグ・ニュースのインタビューで、現状の為替水準で日本から中 東に小型乗用車を輸出すると大幅なコスト高になるとしたうえで、すで に日本からの供給を止めていることを明らかにした。さらにダサスCF Oは移管が決まれば「数カ月以内にメキシコからの輸出に切り替えられ るだろう」と述べた。

ダサスCFOは「これは第1歩にすぎない。90円台の水準が続け ば、さらなる対策を検討しなければならなくなる」と強調した。その一 方で、ダサスCFOは100-110円台の水準であれば輸出車両の国内生 産は維持できるとの見通しを示した。

日産自は円高の進行と世界的な需要の減少で輸出採算が悪化してい ることを理由に、2009年度から10年度にかけて年間13万台分の車両 生産と、エンジンやトランスミッションなどパワートレイン同12万基 分の生産を国内から海外に移管する方針。中東向け小型乗用車の生産移 管はその第一弾となる。

日産自はメキシコで小型乗用車「ティーダ」シリーズや小型ピック アップトラックなどを生産。08年の年間実績は前年比9.2%減の45万 台だった。一方、中東ではティーダをはじめピックアップトラックや 「インフィニティ」ブランド車などを販売し、08年の実績は同30%増 の23万台となっている。

またダサスCFOはルノーと共同出資で進めていたインド・チェン ナイ市の乗用車工場について、予定通り10年から生産を開始するもの の、当面は日産ブランド車のみになることを明らかにした。

日産自の株価19日終値は前日比8円(2.8%)高の291円。

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